新農業人フェア が9/14(土)池袋サンシャイン ワールドインポートマートで10:30〜16:30開催されます。

すこし、時間が経ちました。8/25放送のテレ東の「ソロモン流」では、有名料理店で引く手アマタの飛びきり美味い野菜を生産している、川田農園の経営者 川田修さんが特集されました。

もともとは、トラックの運転手をされていた方で、子供のアトピーに心を痛め、原因を研究する中で、食べ物にある、と気づきます。そこで、30才から全く門外漢の有機農業をゼロから始めていきます。そして、いまでは、首都圏の140店のレストランでしか食べることのできない、有名ブランドの野菜を生産しています。年商5400万円ということです。

新農業人フェアの前に、未来の農業のカタチを考えてみたかった、そんな矢先での放送でした。

銀座の「MASA UEKI」でこの野菜を提供しているフレンチシェフの植木将仁さんは、川田ブランドの野菜を、「味の濃さが他の野菜とまったく違う。それだけエネルギーがあるから、食べたときにパンチがある。」、和食「春秋」の長谷川覚さんは、「中途半端じゃないんです。作っているものに生産者の気持ちがでますね。魂のある野菜です。」と評していました。

「道の駅」命名者で農村調査をされている熊本大学の徳野貞雄教授によると、有機農業を行なっいる生産者が有機に向った動機で一番多いのは、環境問題とかといったことではなく、病気やアトピーがきっかけ、というひとが圧倒的に多いのだそうです。(「農村の幸せ、都会の幸せ」徳野貞雄著 NHK出版)

この夏であれば、有名シェフから絶賛されたのが、きゅうりでした。川田さんが育てているきゅうりは、昔の品種だそうで、イボイボのところがとてもトゲトゲしいきゅうりです。似たようなトゲトゲきゅうりは、

実は、川口そごうのB1Fの「こだわりや」さんにも、置いているときがあります。そのきゅうりは、もちろん、川田ブランドではありませんが、もしかしたら品種が同じか、似た品種なのかもしれません。とても美味しいと思います。興味のある方は、足を運んでみてくださいネ。

川田ブランドの野菜の特徴は、果物であれば皮をむくと、野菜であれば野菜を切ると、切り口から水分と野菜のエキスがブワーッと吹き出てくる。土のうまみだったり、栄養分をいっぱいふくんでいるから、とフレンチシェフの植木将仁さんは仰います。

この野菜は、新宿の京王プラザ内の「和食 かがり」で頂くことができます。その「和食 かがり」の料理長がその野菜を口に入れたときに、料理の概念が変わったと言います。恐るべし!元トラック運転手ですね。

無農薬なので、畑には雑草が生い茂ります。そこで、川田さんは、「この雑草が次の肥料のことを教えてくれる。」といいます。誰からも教わらずに、観察した、じっくりとみて気づいたのだろうと思います。雑草の色が淡い部分は肥料が足りなくて、青々としたところは足りている、そうしたことを学びます。

本にもかいていない、そうしたことは、失敗して失敗して、「なんでか?」と疑問に思い続ける中で、色々な答えがでてくる、のだそうです。顧客からの要望に応える形で生産する野菜が増えていき、いまでは180種類の作物を生産しているというのは、驚異的です。

肥料はすべて自家配合していて、畑で野菜に味付けをしている、と言います。この肥料の配合が、川田ブランドの命ということです。調合の仕方で、窒素・リン酸・カリをどのように調合するかで、味が変わるのだそうです。たぶん、この他の作業や野菜への気配りを卒なくしても、この配合ができないと、究極のうまい野菜にはならない、ということなのでしょう。

この川田農園では、研修生を受け入れています。農家の後継ぎといった方や有機農業を始めたいといった方々に教えています。そして契約レストランの方々にも年に一度は農業の手伝いをして頂くことが、契約する上での条件ということです。

研修に来る方の100人のうち続く方は1人か2人というのが現実です。それくらい厳しい世界なので、そうしたことを受け止めていると、川田氏は言います。その辛さを乗り越えていけば、最初の辛さは、そんなでもない。その最初の辛さで、みんな逃げちゃうから、その先がみえない。そこを超えてもらいたいですね。と仰っていました。

研修生に対しては、「水やりでも、きちんと、いわれたようにしないと、ただ、水やりました、になっちゃう。これをこうして、と言ったことには、ちゃんと意味があるんだよ。必ずやるようにと言ったことには意味がある。」と川田氏は教えていました。何か、どの仕事にも通じることだな~と感心しながらみていました。

川田さんは、朝採れたての野菜を運送業者に運んでもらうのではなく、自分でトラックを運転して配達します。起業以来可能な限り直送することを続けています。自分で客先まで届けることで、顧客が喜ぶ笑顔をみることが、すごく嬉しかったといいます。そして、東京まで運ぶことで色々学んだということです。

実際に、レストランで、顧客が自分の野菜を食べている、食べている人の顔を見ることで、また次も頑張れるのだそうです。

最近では、スーパーなどの野菜売り場でも、生産者の写真や言葉がプリントされていたりします。売っておしまい、という購買のされかたがこれまで長く続きました。

実は、管理人は、以前、家庭菜園のようなことで有機野菜を作っていたことがあります。そのころ、長野県の農家の方で有機栽培をされているお宅に泊めて頂き、作業を手伝わせて頂いたことがあります。その方は当時30才代の方でしたが、50~60才の農家の先輩方やその方の両親も化学肥料を使うことで野菜を生産することを常識とされていて、有機はなかなか難しい、と話してくれました。

生産が見込める確かな方法として確立されている中で、あえてそれに背いて有機農業をしていくことは自分の両親を納得させるだけでも大変なのだということでした。そうした生産現場での確執があることを管理人はその時初めて知りました。

今回の番組でも、農薬を撒いている農場があり、川田さんは、その散布量の多いことと土地が変色してしまうことをお話ししてくれました。たぶん、いまでも、収穫が見込めて安心な農法として化学肥料と農薬散布を行う農法が主流なのでしょう。

なにがいい、悪いとはいえません。それぞれにそれぞれの立場があるので、それぞれの立場で現実が動いていきます。ただ、みんなが同じことをしているがために、みんな豊かになれていない、という日本の縮図でもあります。
頑張れるためには、どのようなしくみをつくっていくか。

もしかしたら、どのお仕事をされていても、個人としての達成感を味わうしくみさえできれば、次の励みになる、がんばれる、ということを教えてくれた番組なのかもしれません。難しいことではなくって、上司に褒められることでも、お客様から「ありがとう」と言われることでも、そうした励みにあると思いますよ。

仕事の成果が自分の喜びとして戻ってくる、そうした、人と人とのこころが循環して、いずれ戻ってくる。消費者と生産者が循環してお互いを喜ばせることが、新らしい今までにない農業の原動力になっていくのではないかと、管理人は感じました。

新農業人フェア が9/14(土)池袋サンシャイン ワールドインポートマートで10:30〜16:30開催されます。