駅のホームで電車が来るのを待っていると、足元に一円玉が落ちているのを見かけた。
最低の貨幣単位の一円です。あなたなら、腰を屈めて拾いますか?そのまま見過ごしますか?

ほぼ100%の方が拾わないでしょう。

邱永漢さんの「お金持ちになれる人」を読んでからは、拾うようにしよう!と意識するようになりました。普段の風景が少しお金に敏感になりました。敏感になると落ちているお金以上にお金の使い方が慎重になってきたように実感しています。

邱永漢さんは、ここがお金持ちになれる人となれない人の分かれ目といいます。
「一円玉を見たらバカにしないで、何のためらいもなく拾う習慣を身につけてください。それがお金持ちになる人の第一歩と思ってください。」と仰います。

お金持ちになるためには経済観念を養う必要があります。生きていく為にはどうしてもお金は必要ですが、その必要なお金以上に、お金を減らさない努力が必要です。しかし、世の中にはお金を使わせたい誘惑が沢山あります。

カードをお持ちの方は多いと思いますが、よくサラリーローンを利用している、お金を借りる人はお金にだらしない人です。そういう人はお金持ちになる見込みのない人です。そういう人を配偶者にしてしまう方もお金持ちになることはあきらめるよりほかありません。

それでもお金持ちになりたかったら、お互いにさよならすることから、再出発するよりほかありません。

人はお金が無いから貧乏するのではなくて、収入があってもすぐにつかってしまうから、いつまでたっても貧乏するのです。商売上手の誘いの手に乗らず、自分の欲望をコントロールできる人が将来のお金持ちになれるのです。

まず、100万円を貯める。100万円という一塊になったお金を貯めたということは、様々な誘惑や障害を排除し克服して目標を達成したという意志を鍛えあげたことに成功したということです。

100万円で、みえる風景が少し変わります。
素寒貧のときに考えることと、懐に100万円あって考えることは同じではありません。
それが、1000万円になったら、考え方はもっと変わるし、1億になり10億になると、もっと変わります。

なぜならば、持っているお金で買えるものが、いままでとはまるで違うし、やれることもまるで違ってしまうからです。

そこに、一円玉が落ちている。

芸術家の岡本太郎さんは、「人の目を気にすることは、自分の目を気にすることだ!」と、ためらいを否定しました。ためらうことなく、恥ずかしさを乗り越えていくと、生きていくうちに、人よりみえる風景が変わっていく。

実は、拾うこと自体には価値はなくて、強固な意志を鍛えあげる方法を、邱永漢さんは伝えたかったのに違いありません。
川口駅のホームで、腰を屈めて一円玉を拾う人を見かけたら、それは、わたしかもしれません。(笑)