介護のおしごとは、「賃金が安くってキツイ。だから離職率も高い」というイメージをいだいている方は少なくありません。実際には介護職はけっして他のお仕事とくらべてみて、低賃金ということではありません。女性の施設介護職員の年収は、1年目は年収250万円程度からスタートしていきますけれど、

5年から9年程度働き続けるとその年収は330万円程度にあがります。10年~は350万円程度に上昇して15年以上はたらくと440万円くらいになって、臨床検査技師や理学療法士・作業療法士、保育士、栄養士よりも年収が高くなることがわかっています。(賃金構造基本統計調査による)

では、なぜ介護のお仕事をされている方がそのしごとをやめていくのか?

介護労働安定センターによる「介護労働実態調査」によると

1位 職場の人間関係に問題があったため 25%
2位 経営理念、運営のあり方に不満があったため 24%
3位 ほかに良い仕事があったため 18%
4位 収入がすくないため 17%
5位 将来の見込みが立たないため 16%
6位 新しい資格を取ったため 12%
7位 結婚・出産・妊娠・育児のため 9%
8位 法人解散・事業不振などのため 6%
9位 家族の看護・介護のため 4%
10位 病気や高齢のため 4%

という結果になりました。

1位となっている「人間関係の問題」というのは、じつはどのような職場で働いていても辞める理由の1位という理由なので、介護職特有の理由とはいえません。むしろ、2位の「経営理念、運営のあり方に不満があったため」は介護職に特徴的な理由といわれています。

介護のお仕事を選ばれたかたがたは、

「働きがいのある仕事だと思った。」(54.9%)、

「人や社会の役に立ちたかったから」(34.6%)

という理由でお仕事をはじめていらっしゃります。

つまり、介護のおしごとの世界には強いやりがいを求めて入職してくる人が多いんです。なので、職場に対しても高い理念と運営方針を求めていることにもなります。ところが、実際の現場では人手が足りないなどの理由によって利用者本位の十分なケアではなく、効率を重視してしまう施設・法人もすくなくありません。

若い介護職員の中には、学校で学んできたことと、介護の現場で実際に実践されていることのギャップに悩まれている人が少なくありません。たとえば、介護福祉士の養成校の授業では、ひとの尊厳を大切にしていくために、不必要なオムツの使用はさけるように教えています。

ところが実際の施設の現場では、サービスする側の効率性や負担軽減のためにオムツを常用しているところもあります。疑問を感じた若い職員が状況を改善するように訴えても受け入れられず、やがて事業所への不信感をつのらせて辞めていくということもあるようです。

わたしは、まったく職種のちがうしごとですけれど、新卒で入社した会社で、かなりの違和感を感じていた新人でした。金融系でかなり保守的。入社した会社での配属先がじつは入社したハズの会社の子会社だったことで、かなり幻滅していた時期があります。それでもすぐにやめたわけではありません。

学生のころまでの机の上での学び、と、実社会の違いは、こうしたところにあるんだな・・・、と考えたからです。

だからといってすべてを会社任せにしてしまって、自分を無くしていったのでもありません。いまだに、自分の考え方と会社の理念にギャップがあります。ソコからすこしづつ改善できることをあきらめずにしていく、それだけです。

きびしい言い方になりますけれど、やりがいとか理念といったことは改善するべき根本です。総本山です。手ごわいんです。毎日がんばって働いていって、何年もかけていってやっと1つ改善できることがある。そのくらいてごわい。

かんたんに早期で諦めないでソコに居続ける。たんたんとひとりでもやっていく、ということでいいのではないかな?と思います。理念を貫くことは孤独に耐える部分もあるとわたしは思います。

ちなみに、さきほどの理由の第4位に「収入がすくないため」というのがありますね。

「介護職はけっして他のお仕事とくらべてみて、低賃金ということではありません。」といった事と矛盾しないか?

と思われている方も多いと思います。世間で信じられていることをウノミにしてしまっていることと、早いうちに辞めていく方は低賃金の立ち位置で辞めていくからなのだと私は推測しています。

どのようなお仕事であっても働いて2~3年で給与は高くはなりません。ボーナスは1年目ではもらえない。もらえたとしても少ない。こうしたことは全産業で共通していることです。

「収入がすくないため」というのは、さいしょから長く働くつもりではなかった方が言いそうな理由だとわたしは思います。採用が決まった時点で給与額の提示はされているハズですし、その額で同意して納得されたからこそ働き出したのだと思うからです。

かなりきびしいことを1つ。

「収入がすくないため」に介護のお仕事を辞めていった方はその後に満足のいく仕事に就けたのか?

そこはわかりませんけれど、たぶん「収入がすくない」ままといった方も少なくないと推測します。ご本人の仕事への意識が低いからです。どのようなお仕事でも収入を上げていくことは簡単なことではありません。

経験年数が長いだけでもダメです。新入社員や若手には真似のできないようなスキルや経験から得た知識があることで、やっと収入を上げていける。そのことはどのようなお仕事であってもおなじことだとおもうのです。

介護業界はかなり待遇改善されていて、今後も改善がドンドン進んでいきます。

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