わたくしはこの4年ほど、就職周辺について調べたり考えたりしています。これまでに数々の転職を経験し、様々な仕事に苦労してき、やっと日の目をみたからです。

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ダメな原因と好調な理由がすこし他の方より見えているように思うからです。

絶不調から絶好調を味わいましたので、苦労した分、目利きになったと自負しています。

大卒・専門卒・高卒の日本の就職の仕方は一斉で、入学試験に似ているように思えます。

それぞれの企業で就職希望者に対して、入社試験が行われます。なので、中学・高校・大学で入学するために受けた試験=入試と同じような”試験”として就活を迎える学生は少なくないと想像します。

じつは、入試と入社試験(新卒一斉採用)は全く質が異なります。「就活」は、ぜんぜん入試とは違います。

入学試験の過去問はすべてオープンになります。今年の試験問題は事前に公表されないけれど、過去問はすべて公開されています。

では、就活での入社試験はどうなのか?

じつは、会社が実施している筆記試験の難易度は高くありません。筆記試験は最低レベルの理解力や興味・知識をチェックして足切りする装置。合格点であっても参考程度。会社が実施している筆記試験は入社試験のほんの1部にすぎません。

会社の採用試験とは、じつはその会社独自の採用基準に合致しているのか否かを、就活生が吟味され尽くす一連の過程すべてで問われています。(1つ1つの場を意識してどのように行動したらよいかわかっているのか? 準備をしっかりして、さらに、突発した事象にも自ら考え判断できるか?など・・・)

会社ごとに独自の採用基準が設けられていて、その採用基準は決して公表されることはありません。なぜならば、経営戦略や競合他社との差別化戦略とも密接にからむ”人事”だからです。

言い換えると、入社試験とは、「その会社独自の採用基準に合致しているのか否かを、応募した就活生が吟味され尽くす一連の過程すべて」であり、その試験はクローズド。

過去にどの大学から入社したのかは公表されることはあるけれど、なぜ採用されたり不採用になったのかは決して公表することはありません

会社が「採用!」と決定する基準は、応募者一人ひとり異なることもあります。同一の企業であってもAという新入社員の採用基準と、Bという新入社員の採用基準は同じ場合もあるし異なる場合もある、ということです。

入社することとなった新入社員は、一律に同じ採用基準に合格したから入社できるものでもありません。似たような社員ばかりを採用すると弊害がでることを企業は知っています。

企業内の職場にも野球のようなサッカーのようなバレーボールのようなポジションがあり、それぞれに役割は異なります。

有名中学でも有名高校でも難関大学でも、試験の傾向と対策は書籍化できます。かなりの信ぴょう性の高い傾向と対策を出版して公表することができます。

なぜならば、過去の試験問題が公開されているからです。入学する生徒や学生は学校にお金を支払ういわば顧客です。なので公開する意味があるからです。

でも、企業の独自の採用基準は社外秘であり就活生にはわからない。(デリケートなのが企業内の人事です。どなたであっても人の恨みをかいたくありませんでしょう?)

キャリアセンターの職員にもわからない。
就活関連本の著者にもわかりません。

実際に社内で採用に携わった、詳しい方が書かれた就活周辺本もありますけれど、採用基準のすべてを熟知してはいないでしょう。

知っていても社外秘なことは語れない。実際に人事部で働き採用を担当していても、その過去に所属していた会社の就業規則には、機密漏洩に関する罰則規定があるかもしれないので、包み隠さず公表することはたぶんできません。(この社外秘であることは、採用基準で著者の伊賀泰代さんも述べられているところです。)

ほとんどの就活関連本は、外周から推測している部分が大きい、というのが実態でしょう。(ホントのことと推測程度の部分が混在しており、読者にはその違いが分かりづらい、という意味です。)

著者の方々には申し訳けないことを言いますけれど、就活関連本は”入試の傾向と対策本”よりもずっと精度が劣る。

「当たっていない」というと言い過ぎになるけれど、「大当たり!ではないようだな・・・」ということが推測できないでしょうか?

就活本から知識を得たり、要領を得ても、最初から当てにならない部分もあるのだから、逆にあまり頼らない方が得策なのかもしれません。

(もちろん、とっても役立つ部分も沢山あります。就活の現場で実際に働いていた、または現役の方の情報は可能な限り知っておくベキです。ただし、受験参考書のようには、頼り切らないスタンスも大切、という意味です。ヒント程度で拾って、70%以上のパワーは企業ごとの研究に向けることをお勧めします。)

なぜ公開されないのか?

理由はカンタンです、公表するメリットが企業側にないからです。

社員を雇い入れることというのは、企業側が就活生にお金を支払う立場になることです。企業側が就活生のオーナーになることです。

さらに、不採用としてしまった就活生は将来、その企業の顧客になる可能性は低くありません。不採用の理由をあいまいにしたほうが、角が立たず企業側にメリットが残ります。

なので、営利追及を重視している企業には、公表するメリットがないんです。社員を入社させた時点で企業が儲かることもありません。(ハローワーク求人などの場合に、一定の条件で社員を雇用した場合に、行政から支援金が企業に支払われる事はあります。)

大学までの入試はオープン。でも新入社員を募集する企業の採用基準の合格情報はクローズド。

なぜ”就活”はこんなにもメンドくさいのか?

それは、これまでの入試と決定的に異なる部分であり、合格判定がクローズドだからだ、”正解”がわからないからだ、ということをまずしっかりと理解する必要があるでしょう。

閉まっているところを、なんとかこじ開けることに決める。
シャッターが閉まったお店ばかりの商店街を歩き続けながら、開いているお店を探すような根気も大切です。
ほぼクローズドではあるけれど、welcomeな企業が必ずあると信じて探していく。

就活は採用基準のよくわからない状態から企業に接近していくことで、少しづつわかっていく、暗闇で照明スイッチを探し出すようなクローズドな本質があります。

なぜ、不採用になったのか?

ということに捕らわれると意欲がなくなることでしょう。

あなたの出身大学から社員になられたOBやOGでも、「なぜ自分が採用されたのか?」を知る人はいません。なので、不採用になった理由は予測程度にとどめ、その予測で導き出した原因を修正する意識をもって、さっさと次に行きましょう!)

就活は、最初から「めんどくさい」と認識しておく

すると、他の就活生よりも覚悟が優って良い結果を得ることができると思います。