2016年度3月卒業見込みの就活生で、用意周到な就活生の方々なら、この秋から中小企業のエントリー・企業訪問・面接に忙しいハズ。なぜならば、中小・中堅企業には就活の協定のシバリがないのだから。そして、中小企業は通年で求人募集をしている企業もたくさんあります。

(通年募集していますから、2015年3月卒業見込みの方もマダマダ諦めるのははやいんです!!来年3月までねばってください。意外に求人がでるのが、4月以降です。キャリアセンターへ企業からの求人が突然あげられることもあるんですヨ!!)

ではなぜいまの時期からそうした中堅・中小企業へエントリーし会社説明会に足を運び面接をするのか?といえば、それは、本命のあなたの第一志望の企業で万全な準備をしていくために、です。

「就活下克上 なぜ彼らは三流大学から一流企業に入れたのか」で、著者の山内太地さんが取材した竹岡君は国士舘大学から資生堂に入社している。文字どおり、△流大学からの一流企業へ入社できた彼の行動をおってみたい。

竹岡君は、いまの時期11月に中小企業を受けまくっている。そして、12月末には、あるコ-ヒーショップチェーンから初めて内定を勝ち取っている。2014年11月の現時点で置き換えると、2016年3月卒業見込みの立ち位置であったまだ、3年生の12月に。

内定したコーヒーショップでは、エントリーシート提出⇒集団面接とグループディスカッション⇒個人面接一次⇒個人面接二次⇒個人面接三次⇒役員面接と選考がすすんでいる。

竹岡君は就活ハウツー本が好きでなかった。なにも知らないところから最初は一社一社受けている。彼は「場数を踏む」ことを念頭にネットから離れて実地に足を向けることに決めた。一社一社受けて最初はうまくいかない。できなかったところを反省し、ダメだったところを一つ一つ改善。そして、そこでめげずに、とにかく数をこなした。

ネットでエントリーしたのは150社、そのうち正式に入社試験を受けたのが30社。化粧品メーカーと住宅メーカー、銀行・商社・総合商社、大手企業から中小企業まで、とにかくいろんな企業を受けた。業界・業種は絞り込まず、数を稼ぐ、体験を積むことにチカラを込めた。

こうした竹岡君は体育会系でテニス部に所属している。大学では4年間続け団体戦では全国大会64位まで行っている。住宅メーカーを受ける時には、事前に実際にそのメーカーの住宅展示場に足を運び、営業している社員の姿を観察した。化粧品メーカーを受ける時には、その会社の化粧品を実際に使用した。

竹岡君は、本命の化粧品メーカーへの就職活動のために事前アンケートを行っている。20代から50代の男女150人に10項目のアンケート調査をおこなった。竹岡君の友人とアルバイト先の知り合い、母親に頼んで母親の知り合いにもアンケートに答えてもらった。

どの会社のどんな化粧品を使用しているのか。好きな商品は何で、その好きな理由はなにか。どんな化粧品をどの年代が使用しているのか。そうしたアンケートをしていった。

たぶん、大企業の経営戦略を進めていく前には、現状の市場調査は織り込み済みはハズです。より大規模なアンケート調査を実施し、さらにココ十年間の消費者の動向変化なども見据えながら、今後10年の消費者に受けいれられるサービスや製品に向けた施策が考えられ、事業計画が立案され、計画が実施されている。

そうした企業のプロによる調査と、その竹岡君の調査内容の質は比べ物にならないハズです。でも、こうしたことに気づき、実際にひとりでやってしまえる探究心と行動力はいまの大企業が欲しいと思える就活生であったに違いありません。

竹岡君は就職のハウツー本は好きでなかった。そのかわりに、場数を踏んでいって気づきます。様々な企業でエントリーや説明会、事前に職場に足を運ぶことを繰り返し、結果、アンケート調査までしたいと思えたのは化粧品業界。化粧品業界にいちばん興味があったから、”アンケート調査までしたい”と思えたのだと自分を振り返てわかります。

第一志望は”化粧品業界なんだな”と自分をすこし振り返って気づきます。

結果、竹岡君は化粧品メーカー2社、住宅メーカー4社、最初に内定したコーヒーショップの計7社に内定します。そして最終的に総合職として資生堂に入社します。

竹岡君が受けた企業では一次面接では、①志望動機②自己PR③学生時代にがんばったこと④最後に一言、が聞かれた。竹岡君は志望動機を必ず3つの構成で考えていた。

たとえば、化粧品業界での志望動機として3つ。

①人にとって肌は、剥がそうと思っても剥がせないもの。捨てられない一生ものなものに一生向き合う面白さがある。
②表面に塗るといった簡単なことなのに、それだけのことなのに、化粧品はそのひとの内面を変えていく。そこに面白さがある。外見を変えることが実はそのひとの内面を変えていく。自信をそのひとに与えることができる面白さ。
③姉の結婚式で、それまでたいした化粧をしていなかった姉が式の前に一世一代の化粧を終えて、「健一どう?綺麗でしょう?」の一言で、ことばにならない感動。人生の節目の大切な装いに一役買っている化粧って、すごい!

こうしたバリエーションを体験に基づいて構成していきました。業界全体に向けての志望動機、その企業だからこその志望動機、自分自身の個人的事情(体験的あるいは感動)による志望動機といった3階層で志望動機を練っていきます。こうした細かい工夫が採用担当者の心に響いたのだと著者の山内太地さんは仰ります。

竹岡君は机でネットをみながらこうした構成を考え出したのではありません。”前座”として本命企業のための訓練として受けまくった住宅メーカーでの面接の際に、その選考の途中で気づいたという。

「最後に一言」は、絶対に言わなければならない、とされているが、多くの就活生はココで力つきてしまう、と大内太地さんはいう。

竹岡君は必ず、”最後の一言”で、コーポレートメッセージに共感していることを語った。「御社は自分のこれまでに歩いてきた人生にちかい。だからこそココで働きたい!」と。(ココでご自分のこれまでを振り返って自分の体験や指向性と企業理念とをすり合わせることが自己分析なのだとわたしは思います。誰の真似でもない何かがある方に強みがでてきます)

実は、実際の企業での営業でも販売でも、そこの担当者は、色々なバリエーションで顧客を引き付ける方法、顧客が買いたくなる言い回しを複数用意しているものです。そうしたことを学生の時点で、その仕事に就く前から気づいていた竹岡君の探究心が企業の人事のプロの目利きにとまったのだと私は思います。

本来のホントの自己分析は実際の体験からしか導き出せない。

では、そうした経験がない場合はどうすればいいのか?

就活をしていく中で竹岡君のように見つけ出すことができます。

うまくいかない時をどのように乗り超えていくか。乗り換えたのか。そこが企業の人事が知りたいところなんです。

人事のプロの心に響く自己分析も本来の就活というのもそうしたものです。

場数を踏む!デス。(もし、あなたが1年生、2年生なら、バイトをすることも大切な体験になるんですヨ!!)

ネットでエントリーしたことで、就活したと勘違いしている就活生がとても多いと山内太地さんは仰ります。正社員就職のハードルは高い。厳しい。でも、企業も捨てたものでもないんです。ちゃんと評価してくれる。あとは、竹岡君の体験を参考にあなたが行動できるか否かです。