築地正本

吉永小百合さんのCMで有名であった液晶テレビで一時代を築いていたシャープが2015年3月期の連結最終損益は2300億円程度の赤字というニュースが今週あり、経営が危ぶまれています。すでに昨年台湾の企業と資本提携への打診、提携見送りという過去があった。

(築地正本の正社員の募集ははたらいくで2015/05/18  AM07:00まで掲載予定です。)

円安で追い風であったハズの電気家電業界でまさかの赤字拡大。わたしの知人にも社員がいるので今後想定される大量リストラがどのように彼の身に降りかかるのかが心配になりながらニュースを読みました。

職人の世界をくわしく取材されている山中伊知郎さんは、元サラリーマンで現在職人となっている方からこんなことを聞いたという。

「リストラで会社を辞めていく人がいます。やめた途端、その人の話題は社内でのぼることはなくなる。振り返られることもない。これって、なんなんでしょうか?いらなくなったら紙コップよろしくポイ。こんなの、たまりませんよ・・・」

一方では賢明な優秀な学生さんは”平成建設”という小さな会社で大工を目指している、そんな若者が増えてきています。普通は大手ゼネコンや設計事務所などへ就職できうるような超優秀な理系の男女に大人気なのが平成建設という中小企業です。

優秀な就活生の方々が、時代の先取りをして職人の棟梁をめざしています。昔のような棟梁ではありません。よくある現場監督でもありません。現場監督には技術がない。

図面が読める、なんでもできる本物の棟梁。どんどん職人の技術が廃れていくいまの時代にあってその日本の伝統技術を受け継ぐ。現場監督もできる職人を目指しているのが平成建設のいうユニークな会社です。

最初からお話しが脱線ぎみですが、今回は当ブログで人気の”職人のお仕事”のご紹介です。和包丁で創業80年の築地正本で正社員を募集していますので紹介させていただきますね。

この築地正本は日本刀鍛冶職人の技を包丁に受け継いでいまなを数々の種類の包丁を手作りしている数少ない本物の職人の会社です。

応募の対象となる方は

職歴・経験不問/33歳まで

【以下のような方を歓迎します】

■仕事に対して誠実に、お客様に明るく対応できる方

■前向きに仕事に臨める方

■お客様の要望を叶えることに喜びを感じる方

と募集記事にあります。

職人の世界で転職で就職する場合には、よくある企業研究といった発想とは異なる考え方が必要です。

・職人の世界に福利厚生を求めてしまう方はNG。

・研修などで教わること以外で学ぶことを知らない方はムリ。

・教えてもらうことを学校の生徒のような感覚で考えているかたもNG。

・土日休日があたりまえ、とか、残業はしたくない、といった方もNG。

イメージとして似ているのはたぶん、お笑い芸人のような世界。とっても上下関係が厳格。誰かがマンツーマンで研修してくれるようなこともない。売れるには自分の芸が顧客に受けること以外にない。なので、売れるまでは一人前になれるように日々努力をたゆまず続けていく。

技術がすべてな世界が職人の世界です。腕のないひとが居続けることはできません。

「前職も様々で飲食業界の人もいれば、全く別の業界から飛び込んできた未経験の人もいます。大事なのは技術を継承していきたい、という気持ち。成長したいという想いを大切にします。」となっています。

大企業でのサラリーマンとの大きな違いは、自分の技が身を助けること。乱暴な例え方をすると、築地正本さんが倒産してもあなたがそれまでにたしかな技術を身につけていれば、ひとりで顧客を得て食べていける世界です。日本の伝統の包丁は海外でも人気があるのでネットを利用するなどアイデア次第な時代になりました。(面接などでこうしたことを話すと確実に落とされます。あなたの生き抜く戦略のホンネなお話しです)

勤務時間・休日はどうなのか?

・6:00~15:00 ※残業ほとんどなし

・休日:日曜、祝日、水曜(平均月2回程度)有給休暇、夏季・冬季休暇

さきほど「土日休日があたりまえ、とか、残業はしたくない、といった方もNG。」と書きましたけれど、この築地正本さんでは残業はほとんどない、ということです。でも、技術を一日でも早く身に付けるための自主トレはすべき、と私は思います。たぶん、人知れずの陰の努力をしないと続けられないでしょうね。

築地正本では職人としての技術だけでなく営業力を大切にしています。「築地市場では、「人」のつながりを最も大切にしています。業者さんのつながりでお知り合いの方をご紹介いただけることもあるので、信頼関係が築けるよう「人」としても磨きをかけて下さい。」とありました。

飛び込み営業といったものではないので、誠実に「景気はどうですか?」といった世間話をしながら、顧客の商売にも興味をもちながら包丁の使い勝手なども聞いていく。

ひととのつながりが好きなかたなら適性があります。案外こうしたつながりを新鮮に感じる若者は多いとわたしは日ごろから思っています。

こつこつ努力派にも向いています。

日本の伝統を受け継ぎたいといった方がすべきお仕事です。

給与は?

月給20万~30万円

※試用期間3~6ヶ月(習熟度による)/月給18万円

職人の世界で試用期間の見習い期間で18万円頂けるのは厚遇だとわたしは思います。たぶん、33才までの社会経験者の営業のような部分を勘案しての給与なのでしょう。すると、人当たりがいい、協調性があることが内定での重要な選考基準にある、とわかります。通常の職人の見習いの月給は10万~15万円くらいです。

技術が身についていないけれど、試用期間が過ぎたなら給与が上がるハズ、と安易に考えてしまってはいけません。いずれにしても、ふつうの会社といったイメージ、ではない、実力主義な世界です。その実力主義は売り上げ高といった成果ではなく、顧客ひとりひとりにとっての使い勝手に親身になって対応すること。

面接でのポイント

面接では、お客様ご自身が使った際に「良く切れる、刃持ちが良い(長く切れ味が持続する)、曲がりづらい」といったことが良い刃物とホームページにありました。そのことの本当の意味を携わる仕事の中でわかっていきたい。と言っていきます。

プロの顧客と道具にこだわる素人での顧客比率はどのようになっていますか?と質問します。商売を繁盛させていくためには、新規顧客を獲得していくことは大切です。そのためにいま築地正本が考えていることなどを聞いていきましょう。

「子の日(ねのひ)」・「世界屋」・「有次錦店(ありつぐねぎしてん)」・「尚台刃物厨房器機(しょうだいはものちゅうぼうきき)」・「ヨコヤマ」・「小宮山商店」などの競合他社がありますが、御社の強みはどのようなところにありますか?とも私なら質問していきます。参考にされてみてくださいネ。

(このうちの屋号のいくつかを必ず覚えて話します。すると勉強してきたな、と思われ他の応募者よりも飛び抜けられるハズです。内定確実になるということです。)

冒頭の写真は「和樂」という雑誌に築地正本の包丁の特集記事が掲載されていたページです。

グランド・ハイアット総料理長のジョセフ・ブデさんは、包丁のコレクター。といってもお仕事でつかう包丁です。20本以上を手元に置いています。ドイツ人のジョセフ・ブデさん。「ドイツにもいい包丁はあるけれど、日本の包丁は刀鍛冶がルーツと聞いた若い頃から日本の包丁を愛用しています。」という。

洋包丁と和包丁の違いについて「日本の包丁は、硬いこと。切っているものの表面の状態が手に伝わってきます。刃が鋭いので、切り口がなめらかで、魚を切ると違いがよくわかります。」とおっしゃっています。

洋包丁は両刃なのに対し、和包丁は片場刃。その違いについても面接で聞きたいところです。女性のかたがたが職人の世界に足を踏み入れることが増えています。女性のかたで興味のあるかたも、応募されてみるベキです。

築地正本の正社員の募集ははたらいくで2015/05/18  AM07:00まで掲載予定です。