昨日をもって退職し新しい会社へ旅立った同僚がいます。

入社したのは1年半前。努力家でまじめで責任感がある。数か月前の休日勤務の日、体調が悪い・・・と言っていたので、激務が合わなかったのかもしれません。

転職して入社した当初、こんなに短い期間で退職しようとは、ご本人も思ってはいなかったハズです。

昨日たまたまシフトが変更されて仕事をご一緒しました。

入社間際、何度か「うちの会社はこうしています・・・」とダメ出しをしてきました。

有望な人材だったので、吸収力もあって器が大きいと判断し、ついつい厳しく接してきました。しっかり応え、それ以上の精度で仕事をされていました。

惜しい人材。

辞めてもらっては困る、大いなる損失となる彼の退職。

すでに有給消化の長期休暇中であった彼は、他の同僚の都合で急遽駆り出されて昨日出勤したのです。シフト勤務者は昨日は3名で、もうお一方も彼と同じ時期にキャリア転職で入社しています。

もうお一方は、電検2種の有資格者で59歳、K氏。

なぜ辞めるのか?

こちらかた問うたわけではなく、今回辞める彼から話しました。

「シニアになっても、時給単価2,000~3,000円稼げる、K氏のようになりたいんですよね。そのためには、新しい会社の方がキャリアアップにつながると思って・・・」

私:「確かに、ココはキャリアパスには不向きでしょうね。不景気になると強みがあるけれど、キャリアを積むという点では、他の会社より遅れるでしょう・・・」

今回の転職では、昔からの知り合い(たぶん同級生)から、もう1ついい会社からのお誘いもあったようで、転職エージェントから紹介された会社に決めた事に迷いもあったという。給与もこれまでのキャリアと年齢が考慮されて現在と同額になるという。

50~60歳のエンジニアは引く手あまた。かなり好条件の仕事がある。

現在45歳の辞めてゆく彼は、残りの数年間でしっかりとキャリアを積み専門性を高めて、シニアとなった時に、好待遇で迎えられるべく、これから仕事がしていきたいと言います。

K氏:「ほんと、この仕事選んでよかったって思う。」

電気の専門家であるK氏は、電気を選んできて良かったと私の隣で感慨深げに言いました。

たぶん、専門性の無い同世代が、悲しい思いで職を追われた事も遠目にあるいは横で見てきたのだと推測します。

電気が機能しないビルは唯の箱。

電気によって国家も事業もインフラもすべてが機能し、工場やオフィスビルの電気系の構築・補修に関わるエンジニアが不足し、好待遇で迎えられる。

このような状況はAI化が進んでも変わりません。人を雇って人がやるほうが安く済むからです。