さてどうしよう?

ハローワークの職員の方は、とても丁寧に外国人の彼に接してくれました。希望する募集企業に電話をかけてもつながらない。なので、「日を改めて応募してはいかがでしょうか?」と仰る。

ハローワークは公共の機関であり、だれか一人の為に長時間対応することができないのかもしれません。ひとりの相談者に、何時つながるかもしれない電話を繰り返しかけ続けることは、できなかったのかもしれません。

いまつながらなかったとしても、10分後ならつながるかも知れない、と私は思ってしまっている。20分後ならつながるのかもしれない。それがつながらなかったとしても、30分後ならつながるかもしれない。そんなに何時間もつながらないこともないだろうと私は感じていました。

一旦、外国人専用ブースを後にして、ハローワークの出入口を出たところで私のスマフォで電話をしてみました。かけた電話番号から2回ほど転送で切り替わり一回の電話で、彼が応募を希望しているクリーニング工場の従業員につながりました。

工場内の少し機械の音が響く中で、「採用担当者は17時前くらいには戻ると思うので、その時にまた電話してほしい。」と言われました。

「今日は諦める」とハロ-ワークの職員の方から言われた、ほんの数分で1歩前に押し進めることができました。

すこし話しが脱線します。
私は本業は不動産業で、マンションやビルに設備不具合があると修理業者に修理を依頼することを仕事にしています。不具合発生の日が土日であれば、あまり緊急性のない場合には、週明けに修理してもらうこともありますが、

高級賃貸マンションの場合などで、たとえば入居者の室内に設置しているエアコンがすべて使えないといった場合には、数時間後には修理してほしい、と強く要望することがあります。特に夏や寒い冬にはそうした要望によって業者を突き動かすことが多くなります。土日も入居者に快適に過ごして頂くことが私の仕事だからです。

「強く要望」というのはどういうことか?

エアコンの修理受付センターに「至急修理に来てもらいたい。」と要望してその返答が、「最短で週明けのご訪問になります。」と言われてから、そこで「そうですか・・」とはなりません。ねばりにねばって、当日に修理をして頂くように、繰り返し電話攻勢をかけていく。

コールセンターで電話受付している担当者のその上司に受付係が「こういう電話がきて、どうしようかと・・・」と相談してもらうために。そしてコールセンターの上司に実情と切迫感を伝えるために。

エアコンメーカーの修理受付センターの受付スタッフの立場もわかっている。でも、高額な賃料をお支払いいただいている入居者様に設備不具合により不快な状況に甘んじて頂くことはできない。高級マンションに入居されている方々は最上級の快適空間を対価を払って手にしたい方々です。

最上級のサービスを提供する使命がわたしにはあるんです。

ざっくり言うと、故障したのは不具合製品を製造・販売し設置したメーカーにも責任はある。私の立場は、住宅を提供している。そこに入居されている方々が快適に生活をおくることができていない状況を一刻も早く解消していくことが私の仕事です。

ときには、私の会社の上司に深夜に電話をかけて叩き起こし、その上司からエアコンメーカーの上層部に連絡してもらって、「特別待遇での修理」という別枠扱いへ持ち込むこともあります。

何が言いたいか?というと、どうしても叶えたいことというのは、簡単にあきらめず泥臭くねばることで劇的に展開が好転することは、ある!!ということです。

何度も「NO!」と言われてもあきらめない。

そうすることで、状況を自分自身の望む方向に変えることは案外簡単だ!ということでもあります。ハローワークの今回の場合であれば、ただ、同じ電話番号に電話をかけ続けるだけ、ということですね。こうしたことにタメライは禁物です!たとえ、職員の方に出直しを進められても、デス!

10回だろうが20回だろうが、とことんつながるまでかけ続ける。そうして希望の就職を1歩まえにすすめていく。

近頃、社会問題化しているストーカーのようなことではありません。ストーカーのような無理強いな姿勢は被害者に対してあってはいけない。でもいまのお話しは、生活の糧を得ること。就職がテーマです。仕事に就くための振舞いでは、簡単に妥協したり諦めることで利益を得る人は一人もいません。

ねばっていくことで、誰かを被害者にすることもない。せいぜい電話をかける手間が増える程度です。こうしたことをしていくと劇的に早く決まることもある。話しを戻します。

私の日常業務の感覚では、ほんの2回電話をかけてつながらないと「日を改めるのがいいでしょう・・」と言うハローワーク職員の方のアポの取り方のあっさりとした対応が妙に淡泊に思えました。

2~3日前の公共放送のニュース系の番組で、ここにきて有効求人倍率が上がっていると言っていました。「先月の有効求人倍率は、1.09倍で、前の月と比べて0.01ポイント上昇し、平成4年6月以来、およそ22年ぶりの高い水準となりました。」ということです。

この1か月間にハローワークを通じて就職が決まった人は18万1289人で、去年の同じ月より1万2921人、率にして6.7%減。ハローワークで仕事を探す人「求職者」は去年より減ったもののおよそ228万人に上っていて、仕事が見つからなかった方々も多いと報道していました。

雇用に関する番組でしたが、視聴者のツイートがテロップで流れ、そのツイートでは「事務職は氷河期・・」とか「いい条件の仕事はすくない」とか雇用が改善した実感を感じていない方々のツイートが多く、これが現実なのだと私は感じました。

すこし気になったことは、自分の希望をデンと据えてしまってそこから動かずに仕事を探している人はいないだろうか?ということです。これまでの延長線上に仕事がないのならば、段跳びして仕事のある線に乗り換えていく。