20代のわたしは、平日はほぼ22時が定時という働き方をしていました。わたしが勤めていた職場は、ほとんどの社員の方は終電間際まで残業をされていました。なので、大変という風には思わず、いわゆるエリート集団というのは、こうしたものなんだ、ということを学びました。

入社して3年もすると、できの悪いわたしにも後輩ができて、同じ部署に配属されてきます。後輩の面倒をみたり、協力会社への気くばりなどをしながら、あっという間に時間が過ぎます。自分にもプログラミングをしてテストをして検証して資料を作成して納品していく、という仕事があるのですが、時間がたりない。

そんなとき、自分の仕事は17:00以降にしよう、と覚悟を決めました。そうして推し進めていた時期に、そうした忙しさの中で、自分探しがしたかったのだと思います。

ほぼ、22時が定時というのは、新人研修の時からのもので、簡単に言うと、飲み込みがよくない、ひとよりも時間がかかる、そういうことです。謙遜な話しではないですよ。

社会人なりたてからの数年間、22:00がおおよその定時、退社時間であったわけです。仕事量が多くて、とか、いそがしくて・・・、ということよりも、デキが悪くて間に合わないから、というのがホントのところです。

学生時代に絵画クラブで結構、熱を入れていた部員でもあったので、卒業した翌年には渋谷の公園通りの画廊で、先輩の方々とともに絵画展を行ったりしていました。

油絵というのは、昼間でもカーテンをして部屋を暗くし、色の調子を見ながら描くものなので、フトこんな風に感じました。

「平日の仕事でも箱モノのオフィスで無機質な仕事に追われ、休みの日にも好んで自室を暗くして部屋の照明を照らしながら絵筆を走らせる。ちょっと籠りすぎてない?」と。もともとは、アウトドアにあこがれのようなものが、あったのかもしれません。

そして、絵画的な、それでいてアウトドア的ななにか、と見つけ出したのが写真でした。学生時代に土門拳の「風貌」などの文庫の写真集を見ていたり、写真部の方から写真雑誌を、なぜかごっそりと手渡され頂いたといったことも、きっかけとして十分であったのでしょう。

定時が22時のわたしにとって、それはとても勇気のいる行動です。金曜日だけは、定時で職場を退社して、朝日カルチャーセンターの写真教室に通っていきます。周りに公言するでもなく、ただ、自分で決めて、こっそり抜け出す、という態度でもありました。

その教室には、老若男女さまざまな方々が様々な思いで集っていました。あまり、親しくなったという方はいなかったのですが、仕事以外のところに身を置くと視野が広がります。

OLの方で、スキューバーダイビングで写真を撮るために受講されている、という方もいました。全国紙の元写真記者で職を退職された方が講師をされていて、カメラメーカーのネーミングの秘密を知ったのもその教室です。

たとえば、CANON(キャノン)というのは、「観音」からきているネーミングということでした。CANNONですね。ミノルタというネーミングは、「実る田」ということで、豊作といった意味が込められている、といったことを、どのメーカーのカメラが良いのか?という初心者の疑問に答えつつ講義の中で、教えて頂きました。

その教室から発展して、海外方面とのネットワークにも長けたNPOが写真教室を行っていることを知り、その後、そこで、さらに写真を学び、著名な写真家と出会います。

写真家の方々との交流については、今回のテーマからはずれるので、いずれ、ということに留めますね。そのNPOでは写真の教室や英語の教室、イタリア語だったかスペイン語の教室なども主催していて、すべての教室の開講の前に合同合宿をし、オリエンテーリングやワークショップなどをしていました。

細かいことは忘れましたが、いくつかの班に分かれて、ゲームをしたり、親睦を深めるというものです。どこかの劇団で俳優をしている女性からは、アジア公演の際に知り合った女性から教わったという呼吸法を披露してくれました。

病院には行かなかったのですが、その頃の私はいまにして思えば、パニック症候群的なところがあったので、腹式呼吸で、気持ちを落ち着かせることができる、というその呼吸法を熱心に聞いていたと思います。

脱線しますが、呼吸は大切です。丹田呼吸とか腹式呼吸というのを聞いたことがありますか?唐突ですが、わたしはアルコールがないと眠れない性質でした。それが、呼吸法とマントラで眠れるようになりました。

丹田呼吸というのは、いまダイエット法で有名になった美木良介さんも書籍やDVDで紹介されている呼吸法です。諸説ありますが、はじめての方にわかりやすく解説しています。マントラについてはいつか機会があればお話ししますね。脱線から戻ります。

その女優の方が、こんなことをおしゃっていました。
「わたしは、結果よりもそこへたどり着くための過程を大切にしたいんです。」と。

彼女の頭の中には、壮大な希望があり、それを実現していくことは、はてしなく困難であること、それでもあきらめずに進めていく。そうしたことを続けてきた経験に基づいて発せられた言葉だ、ということは、それを聞いていたわたしにも、うっすらとは理解できました。

それでも、その言葉の意味するところは、おぼろげで、全くピンとこない、よくわからない、言葉でした。結果よりも過程が大事?過程が正しければ結果が得られないのか?
いまだに、わかったような、わからないようなところもあります。

今朝、パソコンに向かう前に、フトそのころのことを思い出したのは、昨夜、床につく前に読んだ本にヒントがありそうです。

「その幸運は 偶然では ないんです」という一風変わっている本。副題は、「夢の仕事を つかむ 心の練習問題」。これまでの人生を振り返ってみて、うなずけることの多かったこの書籍を、管理人日記の次回に紹介していきます。予定が変わったらゴメンなさい。

いまの仕事に悩んでいる方、転職活動のただ中にある方、就活中の方々にお勧めする1冊です。

いまは幸運とご自身で感じられていない、そうした方々にとって役立つ書籍と思います。これから、幸運をあなたが引き寄せていくために。ヒントが散りばめられている、そうした本です。

「その幸運は 偶然では ないんです」 J.D.クランボルツ A.Sレヴィン 著 花田光世 大木紀子 宮地夕紀子 訳 ダイヤモンド社