これから、正社員で働きたい、といった方のために、職場の先輩からあなたが信頼を得るために、どうしたことをしていったらいいか、テクニックというよりもこころにいつも置いておいたらいいことを、お話ししていきますね。

「指示待ち人間はいらない。」といったことを聞いたことはありますか?
この言葉は、だいぶ以前から採用会社の人事部の方々から学生に向けて語られていて、今でもよく言われていることです。わかったようで、わかりにくいところもあるので、私なりに読み砕いてみました。

新しく会社員になったフレッシュマンが、指示を受けずに仕事ができるか?ということを考えてみると、それはNOです。入社した方で社会経験のない方に、いきなり、なんでも自分で考えて仕事をすすめていくということは、できません。

では、できないことなのに、「指示待ち人間はいらない。」と人事部の方々が言っているのでしょうか?ちょっと極端な視点で、解釈をしてみると、人事部の方々も、社長などの上司の指示に従って、「指示待ち人間はいらない。」と言っている、と解釈してみたいんです。

検証してはいないのですが、そんなところです。『「なーんだ、指示されてんの?」、言ってる本人が』、とあなたが思ったなら、それはYESでもありNOでもあります。

わたしの解釈では、自転車をこいで走り続けて、荷台に荷物を置いて運ぶことだけは、自分で常にやってくれよ、と言いたいんだと思います。自転車をこぐのをやめたら自転車が倒れて止まります。そうするとその位置から先へは荷物を運べなくなってしまう。そういう方では、いけません、と人事の方々は言いたいんです。

新入社員には、当然しごとがまず与えられます。それは、「研修」という名の仕事が最初でしょう。なにか課題が与えられたらば、それは学生の頃の勉強と似たところもあるでしょう。研修では、覚えてできるようになることが仕事ですね。

研修をおえて、各部署に配属された後、最初の仕事が与えられます。何かをするように言われて、やり終えて、「終わりました。」といって、その後になにもしないでいる。ここに問題があります。その後になにもしないでいるというのは、自転車をこぐのをやめた状態になっている、ということなんです。

次に何をしたらいいかわからないし、指示がないからなにもしない。この時点で、「指示待ち人間はいらない。」と人事部の方々は言いたいんです。とても優しい先輩やとても忙しい先輩の苦し紛れの、「ちょっと待ってて(やすんでいいよ)」という言葉がかけられても、できれば、自転車をこいでいる、という意識がとても大切です。

とても忙しい仕事を先輩社員はしています。1日8時間の労働時間で昨日までは、100のことをしていた先輩が、たとえば、3時間をあなたの指導をするために時間がとられています。その先輩は、残りの5時間で、昨日通りの100の仕事もしながら、あなたの指導という仕事をしています。なので、1つ1つていねいに、わかりやすく教えてあげる、といったことができないのが普通です。

そこで、あなたにしてほしいことは、この仕事はどんなことを次にしていけばいいのかな?とか、もっとこうしたほうがいいかな?といったことを少しづつ考えながらしていくことです。コピーとり1つでも、どのような資料でどのような場面でどのような方が目を通す資料なのか、といたことを考えてみるだけで、グーンと仕事の吸収力が高まります。できる社員にあなたがなりますよ。

こうしたほうがいいかな、とか、このコピーはそうした方がいいかなと考えてみること。そうした場合には、自分の解釈だけで進めてはいけません。「このように綴じていいですか?」などと先輩に必ず聞きましょう。そこで、あなたに細かな、「これは、お客様が直接目を通すので、こうしてね。」とか、「10分後の社内部会の資料だから、とにかく急いで。綴じなくていいから・・。」といった指示があります。資料には、どのようなものがあるのか、ここで、あなたの経験値が1あがりますね。

会社全体がどこにどのように向かっているか、その中でこの部署ではどのような役割があるか、それならば、いまはこうしたことをしていけばいいんだ、といったことがわかってきます。わかっていく順番は、あなたが配属された仕事の流れが起点になりますので、あわてずに、まず、ここではどうした流れでまわっているのか?を理解しようと心がけましょう。

たとえていうなら、会社全体がある目標のもとで、荷物を運んでいます。大きなトラックで遠くに大量の荷物をある日にちまでに運んでいます。あなたが、自転車で荷物をそのトラックに運ぶことで、会社に貢献できますね。自転車をこぎつづけて荷物を運ぶ、ということを、ぜひ、常に頭で思いながら仕事をしていきましょう。

たとえば、誰がしても大丈夫な仕事としては、電話を受けるというのが無難です。手があいていたなら、「ハイ!・・・会社・・部の・・です。」と電話にでると、あなたがその電話にでることで、他の社員は他の仕事を前に進めていくことができます。そんなとき、あなたは自転車の荷台に荷物を積んで、自転車をこいで前に進んでいる、と周りの先輩は理解してくれます。そのようにしていくと、徐々にあなたに信頼を寄せてくれます。