企業研究のノウハウの専門家ではないのですが、あなた自身の目を養っていく上での提案をしていきます。

まず、10社、会社訪問をしましょう、それで、いい会社というのは
こんな感じだ、というものをつかみましょう、という提案です。
あなたにとってのいい会社ですよ。入社の可能性があってあなたにあった会社のことです。

超一流の企業のみでは、同じようなところに定置網を張るような漁法になるので、
色々なところに張ってみて、あなたの漁場を開発していきます。

あなたが、出版業界に就職を希望していたと仮定して話しますね。
業界地図や、未上場企業四季報、会社年鑑、信用録などで計10社、訪問先を決めます。
無駄足にはしたくないのですが、できれば、応募の前段階での訪問をしてみましょう。

とても自信のある方や1度は有名企業を知ってみたいという方なら、
凸版印刷、DNPの双璧で2社。
中堅どころで、共立印刷、光村印刷、サンメッセの3社。
上場企業が計5社です。

未上場の企業の、実教出版、欧文印刷、小松印刷、佐川印刷、東日印刷で5社。
合計10社には、大手資本の入った企業や資本金の小さな企業もあえて含めてみます。
トップ企業2社は訪問しなくていいという方なら、信用録Aランクの企業1社とBまたはCランクの会社1社で計10社にしてみます。

ここでは、あまり深く考えずに、バリエーションで訪問先を選びましょう。
もちろん、他にもこんな会社もみてみたい、というのもいいですね。

なるべくOB訪問とか会社説明会などを利用したいのですが、
本気の応募でも、もちろんいいでしょう。
でも、目的は、「いい会社と良くない会社は何が違うか?」「自分に向いている会社はどんな会社かな?」といったものを感じ取ることです。

あなたが、観察者で主体になります。あなたが会社を吟味していきます。
10社位訪問すると、社風って会社によって色々あることもわかります。
オフィスでの机の並び方でも、何か違いがあるハズです。
考え方があって、その考えに基づいて並び方が変わっています。
中堅企業なら、社長室のある会社とない会社(フラット)もあるでしょう。

トイレを観察してみると、きれいに清掃されている会社と
そうではない会社もあるでしょう。
用はないけど、行ってみるといった行動をとると
本命の勝負の際にも、とても落ち着けるものです。

おおむね社員の机の上にほとんど資料が置かれていないスッキリした雰囲気の会社もあれば
、乱雑に資料が整理されていない会社もあるかもしれません。
いい悪いではなくて、何か考え方があってあえてそうしている場合もありますし、
テキトー(悪い意味)なだけなのかもしれません。そうしたことも感じとりましょう。

女性の方であれば、公表されている女性の社員比率と、実際に訪問した時に
女性社員の比率を比較してみたりするのもいいでしょう。
黙々と仕事をしているのか、打ち合わせの雰囲気、
上司と部下の上下関係が厳しそうか、緩やかそうか。
時間は短いでしょうが、感じ取ろうとして観察すると見えてきます。

エレベーターも使い方もいろいろあります。
社員は基本的に階段を使用する決まりのある会社もあります。
エレベーターでの社員の様子でも違いがあります。

受付のカウンターがどうなっているか、
声を掛けたときに、反応が早い、遅い、中くらい、といった
切り分けもしてみましょうか。

受付は会社の顔ですから、会社の外側に対する
姿勢がわかります。

この時間帯だから、外回りで離席している社員が多いのかとか、
訪問しなければわからないことがわかります。

人事の方のことば使いや人事部の人数、社員の年齢構成はどうなっているか。
あなたへの接し方で、一番気を配ってくれた会社と、一番事務的だった会社を
あなたがランキングしてしてみるのもいいですね。

その会社への「いい、わるい」という判断は3社以上の選択肢がないとできません。
主観的な判断なら1社でいいんですが、客観的に吟味するためには最低3社です。
できれば、就活のスタート時点で、ダメモトの会社も含めての会社訪問を10社程度していきましょう。場に慣れることで見え方も変わってきます。度胸もつきます。
10社のいいところ、悪い所を必ず整理してみましょう。

こうしたことが、実は、あなたの居場所のありそうな会社を自分で感じ取るために
とても重要です。
「実は、わたしは、こんな雰囲気があっている。」とあなた自身を発見できます。
本で自己分析してももちろんいいんですが、就職というのは行動力あってこそ、
ということは覚えておきましょう。

器も大切ですけど、人しかいないんです会社には。
こういう規模のこんな会社が自分にはいいな、と感じてください。
そして、自分の網の張る場所がだいたいこんなところかな、と感じ取りましょう。
そこから、本格的な企業研究をしていきましょう。

就活のいいところは、入社までに時間があることです。
転職の場合はそうはいきません。内定したら1週間程度で入社するか否かを
判断しなければならないんです。

新卒の場合は、早くても3月の入社です。内定をもらってからも、他の会社で
いい会社を探せます。
スタート時点の10社訪問では、無理そうな会社でもいいですし、企業規模の小さい会社でもいいんです。

いい感じをつかんでおくと、自分の軸ができていきます。
これがホントの自己分析に結果としてなっていきます。
本命の企業の勝負どころでは、志望動機などもより心から力強い言葉が出てきますよ。

ダメな会社を訪問していくことで、ダメな共通項を自分で整理してみてもいいですね。
すると、名のない会社でもいい会社を見いだせる目が養われます。
なぜならば、ダメ共通項にあてはまらない会社を探していけばいいんですから。
あまり細部まで整理しないでくださいね。
結果、超一流企業しかない、なんてことはありません。それは研究の仕方がいけません。
好きなアイドルとしか結婚しないの私は、と思っていることと同列です。

ダメな点リストアップ事項を、反面教師として学んで、あなたの社会人人生の肥やしにしていけば元は取れます。

説明会では、競争相手の方と情報交換してみたいところです。
もしかしたら、その会社で同期入社の仲間になる人かもしれないです。

「今回何社目ですか?」とトイレや休憩時や説明会終了のあとに切り出して、話してみて
「こんな感じの人となら話ししやすいな。」といったことも感じていくといいですね。
先輩社員の雰囲気がしっくり自分に合う、あなたにとっていい会社に出会うために実践してみましょう。