職場の同僚の娘さんが今年新卒で証券会社に就職しました。彼女は昨年の今頃は新宿の家電量販店でアルバイトをしていて、職場に気に入られてスマフォの販売員をしていたそうです。

その娘さんがじつは、証券会社で営業をしていることは、つい3日ほど前に同僚からはじめて聞きました。就活の詳細は聞けていませんが、ラクラク就職できた方のように感じます。部活はテニス部で夏休みなどでも忙しくテニスをしていて就活のみに集中していた大学生ではなかったようです。

就職してからのこの数ヶ月の間に、大手証券会社の配属先ではちょっとしたトラブルがあったようです。よくある上司とソリが合わない事があったと聞きました。

なにかの仕事を済ませておく必要があったのに、その時にその上司からは、「オレがやっとくから・・」ということで、その新人の娘さんは別の仕事をしていった。上司の方はもちろん、その「オレがやっとくから」の仕事をしているハズでした。

ところが程なくして、「・・の仕事はどうしたんだ!!」とその仕事が進んでいないことを娘さんに詰問してきた。

あなたが、娘さんの立場であったなら、怒りますか?

「あの時に私は○▽課長に確認しています。そして、○▽課長がご自分でなされるとおっしゃっています。」と娘さんは真っ向勝負したそうです。

それでも、その上司の課長さんはまったく取り合わない。取り残されたその仕事を娘さんがすることになったのでしょう。課長がするハズの仕事を泣く泣くしていったのかもしれません。

こうした事件?トラブル?から、二人はソリが合わない状態になった、ということです。そりが合わない。たぶん、娘さんの側から一方的に上司を信用できなくなった、そして嫌いになった、というのがホントのところなのだと私は思います。

”そんな会社ならさっさと辞めちゃえば・・”というほど世の中は心地よいところではありません。どこにでもこうしたことはあり、こうした上司は普通にいるもの、だからです。(もちろん、わたしの経験でもあります、たくさん)

こうした状況で、簡単にほかの会社に移っても、その新しい職場ではこれまでにないイイこともあるでしょうけれど、ちがったイヤな部分もある。必ずあるんです。

言った言わないといったことにならない為にはメールでやり取りしておくと証拠をお互いに付け合わせることもできる、行き違いを防げることもある。それでもこうしたイヤなことは日常的にあるのだと私は思います。

1つ気をつけたいことは、上司のメンツを潰してはいけないということです。

なぜか?と言えば、上司から仕事を教わっていかなければならない、ソコからしか学べないからです。

おかしいな?と思ったら、ふたりきりの場面を作って、たとえば、「お話ししたいことがあるので・・」と誰もいない廊下であったり、会議室で話すこと。そうすることで、周囲に知れずに済むことがあります。正直に謝ってくれることだってあるハズです。

でも、みんなのいるところでは、そうはいきません。ココロの内ではわかっていても、新人の部下に頭を下げることは決してできないのが管理職の立場でもあるんです。正直であることで、逆におおきく信用を落とすということもあります。違和感大アリでしょうけれど。

日本の企業は、この21世紀であっても江戸時代以前の身分制度があるかのような社会です。上下関係がとっても大切な文化がある。ベンチャー企業であったり同族会社ではない若い方が経営していると、そうした昔の社風ではない企業もあるでしょうけれど、大企業で世間に名のしれているサラリーマン社長の企業では、社長はプレジデントという風ではなくって”大名”のような存在なんです。

こうした時代劇風の大名のような社長の仕切る企業では、おおむね、部下が上司に歯向かうことはNGでもあります。役職が身分であったりするからです。

(いまの日本の憲法では職業選択の自由は認められていて、職業に優劣はない。わたしもそう思います。役職も身分のようであってはいけないハズです。私もこうしたことを肯定したいわけではありません。でも現実はこんな程度。人間社会がグレーな所以です。現実を知ったら、どのように対応したらイイかわかるでしょう?)

かなり出世していた方が、この娘さん以上に上司に歯向かってしまって、立場を著しく悪くしたということを社内で見てきたこともあります。酒の席で社長に食ってかかって左遷された、という決してしてはいけないことをした別の上司の愚痴話しをきいたことも私にはあります。

たとえ、正論で自分が正しいと思っていても上司にモノ申す(=対抗すること)というのはNGな部分がある。あなたの知り合いの100人が100人ともに「あなたが100%正しいヨ!」と言ってくれることであっても、決して言わないほうがイイことは実はあるんです。

こうしたことを知っておくことは損なことではありません。(一方、どんどん社員のアイデアをすくい上げたい企業もあります。そうした企業では、批判的ではなく”こうしたほうがイイのではないでしょうか?”という提案をしていってイイんです)

わかりやすい稚拙(ちせつ)なお話しすると、動物園のオリの中に虎がいる。

”その虎さんにエサをあげにいって、となりの赤ちゃん虎の頭を撫でに行きたい。”と思って、オリの扉を開けて行ってスタスタと虎の方へ歩いていくようなことと、上司に物申す、反論するということは実は似たようなことなのだ、と思っておいたほうがいい。

大きな怒りをかって、たぶん鋭い爪と牙であなたは致命傷を負います。

あなたには、愛情以外の何もない。いい仕事がしたいだけ。でも場をわきまえないと危ないんです。

では、どのようにしたらいいのか?

1度、ふたりきりの場面で、「わたしの聞き間違いかもしれませんが、その仕事は課長がするとおっしゃっていたと思っておりました。なので、まだ手をつけていません。すぐにとりかかります。」とやんわりと問いただす。ソコで自分のやる気もちゃんと示しておく。そこで上司が自分の非をみとめないなら、

「この○▽課長の限界はこうしたところなんだよな。仕事が忙しいのか、年を取ってボケてもいるんでしょう。うちでイヤなことあったかも・・・。仕事を教えてもらえているし、自分の損なことにしたくない。1つ貸しを作ることにして、早く忘れよう・・」ということでいいのではないでしょうか?

貸しをつくっておく。ココロの中で。(あなたは21世紀のヒトでいていい。相手は戦国武将の世界にまだいる。ソモソモそりが合わなくって当たり前なんです。時代錯誤をジでいっているヒトに真っ向勝負すること事態、アホらしいと思いませんか?)

こうしたことをしていくと、心根の芯の部分で人への愛しかたのスキルを養えます。人間性を高めていく勉強にもなる。オカルトっぽい言い方をすると、あなたのオーラがキレイになる。自分では気づかぬ間に「なんか、イイ感じの人なんだよね・・」と周りから思われるような人になりたくありませんか?

人はそれほど悪いだけでもありません。その○▽課長だって、きっとわかっている。イイ部分があったから課長になったんです、たぶん。そして、

「・・さんに貸しつくったな・・・。悪いことしたな。」と思っているハズなんです。

貸しをつくるとどうなるか?

ときを変えて、場面を変えて、なにかのお返しが必ず帰ってくる。

その上司本人から帰ってくる場合もあれば、まったく思ってもいなかったタイミングでまったく関連していない人から帰ってくる、そうしたこともある、必ずです。人生ってかなりおもしろいんです。

似たようなことは世に中にたくさんあります。試されているんではないでしょうか?

ささいなことで致命傷を負ったらもったいないナ?とすこしかんがえてみました。

いまの時期には、”年忘れ・・”ってありますけれど、こうしたイヤなことを忘れることなんでしょうね。

日本の企業の社長さん達がじつは”大名”のようだ、とはどのような本にも書かれていません(わたしの知る限り)。言われている方はイヤでしょうしそうした本は反感も買って売れないでしょうね。

わたしが新卒で企業に就職してみて、大きな違和感を感じて自分なりに結論に達しただけ。社会は民主主義、でも企業は江戸時代以前。相当にねじれているんです。でも、このようにして観察すると腑に落ちることはいまでも多いハズです。

たとえば1つ。日本の社長さんは戦国武将の逸話が大好きなひとが多いんです。大名への憧れが強いのは、”社長=大名”としたい気持ちがあるからではないでしょうか?かなりの企業の精神は明治維新を超えていはいません、いまだに。(すべての企業ではないですが)

二つ目。一時日本企業は外国籍の優秀な方々に人気があった。でもいまは人気がありません。総合職というエリート部門への就職の話しです。なぜ人気が落ちたのか?といえば、自分が損だとわかったからです。

日本企業が海外に打って出ても日本企業独自の身分制度のようなものが邪魔をしてしまって、海外組は出世できない。優秀な海外国籍の社員がそうしたことを知って去っていく。たぶん、近い将来、日本企業のグローバル化で、このままでは深刻な負の問題が表面化するでしょうね。

三つ目。ご年配の役職の立派な上司が、大きな机で座り心地のいい椅子に座っている。なにか取り立てて活躍しているようには見受けられない。そうした上司が大企業には必ずいます。なぜか?といえば、そうした身分を手に入れたからに他なりません。戦国時代のような頭で考えられているんです。能力なんてドーでもいいでしょう?身分が高くさえあれば・・・。

もちろん、職場では、日常的におかしいことが繰り広げられることはありません。根っこの部分にこうしたことがあるので、なにかがあった時に、思い出していただければと思います。

「おかしい。おかしい。・・」と思い続けることよりも、「こういうことか!」とわかると対応の仕方は案外カンタンです。