「箔」というのは金箔(きんぱく)のハクのことです。仏像であったり金閣寺の金色は、表面に金箔(きんぱく)を貼って見栄えを艶やかに見せていますよね。

「就活」というのは、親の見栄の部分が半分以上あります。見栄とは見栄えです。

どの会社に内定したか?

「うちの子は・・・に内定しまして・・・」というのがあなたの親の、あなたへ向けられた期待値でもあり、親せきや親の友人・知人へ向けられた見栄でもあるのです。

親は自慢したいし安心したい。

ほとんどの就活生は親の自慢と安心のために就活し就職しているように私には見えます。

学生時代から起業をしている人がいるけれど、その方の親は、その子の起業を応援していたとしても、本音では、大企業・有名企業に就職してほしいと望んでいます、たぶん。

なぜならば、この先どうなるかわからない事業より、歴史もあり知名度のある倒産しないであろう有名な大企業に収まるほうが、自慢できて安心できると感じているからです。

昨日の大晦日、紅白歌合戦が放送されました。

日本の歌手の中で選りすぐりの歌手だけが舞台に上がることができるのが年末恒例の紅白歌合戦。30年前であれば、「紅白に出た歌手」であれば、一生食べてゆくことができました。

歌手にとっての最高の栄誉が「紅白出場」であった時代があったのです。歌手にとっての「紅白出場」とは、「箔」です。

歌手をサラリーマンに例えれば、「紅白出場」の経歴が、歴史もあり知名度のある倒産しないであろう有名な大企業に収まる事と同様に大きな意味を持っていたのです。

ところが、世の中は大きく変わってしまっています。

ご承知のように、歌手であれば、「紅白出場の経歴」だけで食べ続ける事ができなくなった。賞味期限があるように変わったのです。全然一生安泰ではなくなった。

歌手が歌う場所が少なく変わり、歌手の生の歌声をみなさん聞かなくなったから。

歌手にとどまりません。企業にお話しを戻します。

私は、都市銀行の系列会社に就職し、都市銀行に出向してシステムエンジニアをしています。当時の銀行は、「歴史もあり知名度のある倒産しないであろう有名な大企業」であり、その系列会社であったので、親は安心したと思います。

数年間は良かった。

けれど、都市銀行はその後大きく変貌してゆきました。金融の改革により合併再編が繰り返されます。企業にも変化はあるのです。最悪は倒産。

私の就職していた会社が今無くなっているのではないけれど、そのまま働く事も立場としては可能ではあったけれど、会社のドタバタと企業社会がどのようなものかを知って、

本当にやりたいことをするために会社を辞めました。

「就活」というのは、親の見栄の部分が半分以上あります。見栄とは見栄えです。その「見栄え」では収まらない人生を歩もうと一人で決めたのです。

その後、「本当にやりたいこと」がすんなりと成功したのではありません。

けれど、あの時に辞めていて良かったとたびたび思い返すことがあります。

生きることは大変でした。

でも、自分で作り描いた人生を歩いてこれたので今幸せだと思っています。(親から託された恩には別の形で報いることもできますし)

就職先としてどこを選ぶのが良いか?

1点、銀行系の会社に新卒で入社できたことが、社会的に大きな意味があったと後々わかりました。(その時点でも選択です。ブロックチェーンという新たな技術で、今となっては、銀行は不要化するのかもしれません)

経歴に「箔」があったから。

経歴で信用が保てたのです。なんども転職してきたけれど。

その会社に就職できなくともよいのです。

どこかの会社に就職して、出向したり派遣されて、あなたの知る「歴史もあり知名度のある倒産しないであろう有名な大企業」で働く。

すると、「箔」は付くのです。

系列会社や開発会社あるいは納品元企業などへと、ストライクゾーンを広げるとグッと楽な気持ちで就活ができるのではないでしょうか?

就活は就活生にとってのゴールです。

けれど、社会人にとってはスタートでもあるのです。

人生は長い。

就活で人生の全てをかけてはいけません。マラソンなのに短距離走者のように走ってはいけません。

就活は、これまで育ててくれ教育を受けさせてくれた親への恩返し。

単純に簡単に考えると、あなたに「箔」を付けるために内定をもらうのです。

本当にやりたい事は手のひらに握りしめて離さず、そのまま就職する。

私はソーしています。

恩返しの後に、どうしてもしたい事をやってもかまわない。

なぜならば、あなたの人生を最終的に決めるのはあなたの意志にしかないからです。

がんばってくださいネ!!