就職四季報(中堅・中小企業版)という新卒者向けの企業研究用の四季報には、3年後離職率や有給休暇消化日数、平均年収が掲載されており、社員にやさしい会社か否かを数値であたりをつけていくことのできる必携本です。

たとえば、いまの学生さんには不人気なシステム開発の業界の企業では

3年後離職率 平均有給消化日数 平均年収
日本オフィス・システム 9.1% 14.1日 542万
日本システム技術 25.8% 9.1日 517万
日本証券テクノロジー 0% 8.9日 703万
日立情報制御ソリューションズ 5.4% 15.3日 571万
日立物流ソフトウエア 0% 10.9日 658万
丸紅情報システムズ 16.7% 9.2日
三井情報 16% 13.7日 695万
三井造船システム技研 17.6% 14.6日 648万

とカンタンにあるキーワードで企業の情報をある程度知ることができます。(あまり厳選していません、パラパラと調べました)

3年後離職率というのは、5年後や10年後、15年後や20年後の離職率を表してはいません。当たり前といえばあたりまえ。でも、1つの盲点でもあります。どのような企業情報を扱っている書籍でもネット情報でも横並びでなぜか3年後離職率の掲載で安心してしまっている。ココに盲点もある。

でも、おおむね3年後離職率が10%台程度の企業は、比較的社員にやさしい、比較的社員を大切にしている企業ということができると思います。メーカー系とか銀行系とかといったグループ企業の資本が入っている企業と独立系企業という違いでも調べることができます。

物事には良いことばかりはないのは、たとえば、銀行系のグループ企業であれば、経営は安定している可能性は高い。でも、親会社の銀行員の出向先としてその子会社が配置してある。その子会社に入社してとっても努力していってがんばっても希望する役職につけない可能性も高くなります。(全くつけないということはありません。でも親子のような関係ではあります。部長クラスはほぼ親会社からの出向者ということもあるでしょう)

なぜならば、親会社の社員のほうが上だ!というピラミッド型なのが、こうした日本のグループ企業だからです。ある程度親会社で実績を上げた中年の方の出向先として子会社が存在しているので、突然、そうした方があなたの上司となることもあります。そうしたこともある程度知っていた高校生が、上位校を目指して受験に備えて、優秀な大学に入学するのでしょう。

おもしろいことを1つ。たとえば、ガスという業界。

3年後離職率  有給消化平均日数 平均年収

新日本ガス  0%  8.3日  578万円
東○本ガス  100%  -    560万円

おなじ業界でも離職率が3年後0%の企業と100%の企業があるということです。新卒の就活生が、こうした情報を使わない手はありません。この就職四季報の上記の3つのデータ、3年後離職率・有給消化平均日数・平均年収は掲載している企業全てで公開されているのではありません。

こうした公開していない企業はなぜ公開しないのか?といえば、東洋経済新報社が調べきれなかったというよりも企業側が教えなかった可能性が大なのでしょう。都合が悪い情報を公開するメリットはない、と判断したハズです。

なんで、東○本ガスは3年後離職率100%を公開したのか?ホントの理由は張本人に聞かなければわかりませんが、やましいことをしていない、企業経営には自信がある、やわな学生では務まらないから、応募してくる学生さんを厳選したい、といったことがあるのだと私は思います。

今朝、ぼーつとしながらこの就職四季報を眺めていて思ったことは、転職希望者はたぶん、新卒者用の就職四季報を手にすることなく企業に応募しているだろうな、ということです。なぜなら、新卒者向けの情報誌は自分には関係ないと普通は思うからです。でも、転職希望の方で現在在職している方ならば、この就職四季報は必ず読んでおくべきだと思います。

理由はカンタンです。
中途採用をしたい企業には2種類しかないからです。

事業拡大による人員不足による求人と
離職社員の補充による人員不足の穴埋めの為の求人。

よく調べずに離職率の高い企業へ離職社員の穴埋め要員で入社した場合、またそこで離職する可能性が高まりませんか?

そうしたことは、あなたにとって有利にはなりません。履歴書を汚し職務経歴書を汚すといったことにもなる。すると、そのあとも、あなたは転職市場で不利な立場に追いやられますたぶん。

転職回数にこだわらない企業もありますけれど、おおむね2回から3回目の転職者でないと転職支援会社でも相手にされない可能性が高まるからです。そして、応募した企業でも面接の際には必ず、「なぜ前職をやめたんですか?」と聞かれます。この質問で、会社の文句を言ってしまう人は、それがたとえホントのことであっても、採用になりにくい。

どのような企業であっても大変な部分はあり、そうしたことに耐えられない人と思われる。そうした人に能力もやる気も高いとかんじていても、離職経験のすくない人のほうが無難で安心と採用側では判断するものだからです。

なにより、できるだけ、事業拡大という健全な人員募集をしている企業で働きたくありませんか?

でも気をつけておきたいことがあります。こうしたデータで神経質になって過剰に絞り込むと、ご自分の首をかえって閉めてしまいます。釣り糸を効率的に垂らしていってイイ獲物をゲットしていくために使うんですヨ!!!!

「ぜんぜんイイ会社がないよ~」となっては本末転倒です。今晩のおかずのために釣りにいったのに、獲物が取れなかったこととオンナジです。かなり相当ヤバイんです。結果、職につかない、就けないというのはもっとも最悪な選択肢です。(働く気持ちがない、とか弱いと社会では普通に思われる。そうした空気を感じ取り、ドンドン本人の元気もなくなります、わたしにもそうした時期があります)

そうならない為には、たとえば、離職率50%未満で振り分ける。30%で振り分ける。20%で振り分けていってCランク、Bランク、Aランクとご自分で表を作成していく。そして、分け隔てなく応募していく。デジタルの数字で最初からストライクゾーンを狭めるとイイことになりません、たぶん。

そして、実際の採用の流れの中で、自分に相性の良さそうな企業を選ぶ。雰囲気がいいとか、総合的な五感で感ずることって数値化できないけれど、とっても大切です。できそうか?無理そうか?といったことも説明会や面接の場面でわかってくるものです。場数を重ねるとドンドンわかってきます。

そのための最初の振り分けがこの就職四季報(中堅・中小企業版)を読むだけでカンタンにできます。

むしろ、次の仕事が決まっていない状態で前の会社を退職した方にこそ必須なのかもしれません。そうした方のほうが、へたをすると転職でドツボにハマる可能性があるからです。時間的余裕がなくなると精神的な余裕もなくなります。すると、「どこでもいいから早く決めたい・・」ともなるものです。

企業の張本人からの情報は公正さに欠けるものです。面接の際に「今回の募集はどのような募集でしょうか?」と聞くこともとっても大切なことですが、第三者機関による情報の精度のほうが高いことは言うまでもありません。

今回はじめにシステム開発関連企業をあえて調べてみた理由は、実はITスキルが身につくとどこでも働ける技術が身になるからです。企業の差別化の最先端のシステム構築に携わることができると、世の中の流れを実地で知ることができますしIT技術が身に付きます。

たとえば、クラウドといったことがいまはとってもメディアで取り上げられていますけれど、5~10年くらい前からIT業界では言われてきていること。時代の先見性を養えて、ノマドのようなひとりで生きていく術、スキルをうるのにも郡を抜けるからです。Web系のスキルがあると子供を育てながら、自宅でラクラク仕事ができることにもなる。超おすすめデス!

すこし話しが脱線しますけれど、クラウドには盲点があります。セキュリティとしては安全ではありません。コスパがいいしカンタンなので相当に宣伝されていますけれど、銀行のシステムに携わった経験から見ると、厳密な意味で安全性は高くなく危うさを私は感じます。完全なるわたしの私見で、(私の知る限り)誰も言っていません、でも大きな問題が今後生まれるでしょうね、たぶん。

ペヤングの異物混入のように、「ありえない・・」と担当者は言うでしょう。ペヤングと決定的に異なることは、ラインを止めることができないことです。なぜなら、契約している企業の機能を停止することはできないからです。止められないために被害は時々刻々深刻化していくのでしょう。

分散化といった設計思想もあるでしょうけれど、本質は一極集中にちがいありません、そこに盲点がある。金庫の中に仕舞いこまなければならない情報はあるハズです。そうではないので漏れ伝わることになる。個人的にも金庫にしまう必要のあるものは金庫へデス。戻します。

ココまでのお話しで、「自分には無理かナ~」と思われる方もいるでしょうか?そうした方には、相談相手が必要です。ひざをつめて、話しを聞いてもらって、あなたにとって可能性のあるスキルの高め方、企業を紹介してもらいましょう。そうした方々のために川口駅西口には”若者ゆめワーク”などの機関があります。

今日はとっても天気がいいですし、このブログを見たのが運のツキ?ぜひぜひ足を運んでみましょうネ!きっとイイことが待っていると思います!!