重力の世界のお仕事の特徴は、IT化で日本から海外へ移転していく職業であったり、海外移転しないかわりに日本に諸外国から外国籍の人がその職についていき日本人から置き換わっていく職業です。こうしたことを嫌う日本人が少なくないと思います。

わたしは、経済の流れのような現象であって、企業経営者の判断こそが時代のニーズであり、生き残るうえでの正しい方向なのだという考え方、スタンスです。いいもわるいもありません。水が上から下に流れるように経済にも法則がある。その法則を知って、対処していくことで幸せをカタチ作る以外にありません。

商品を買う場合に例えるとよくわかります。同じ機能の同じ見栄えの同じ商品が2つあります。1つは5,000円でもう1つは250円。スマフォでもいいんです。そのスマフォが1つは5,000円でもう1つは250円。 あなたなら、どちらを選びますか?

わたしなら250円のスマフォを選びます。そして残りの差額の4,750円でおいしいものを食べたり、別な商品を買うハズです。職業でも同じような考え方になるんです。能力の同じ人が2人います。人件費が5,000万円のひとと250万円のひとがいたとします。

あなたは経営者です。 同じ能力であれば、250万円のひとを選ぶんです。利益率が高まって経営を続けていくことができるからです。重力の世界のお仕事とはそうしたことが起こりやすい職種ということです。

わたしは埼玉県に住んでいますけれど、ユニクロさんの店員さんには中国籍の方がいます。日本語がたいへん上手なスタッフさんが接遇して働いていらっしゃります。 秋葉原には最近行っていませんけれど、2年程前には家電量販店には白人の方やインド人の方がふつうに接客されていました。

中国からの観光旅行者に向けていまでは中国語のできるスタッフを増員しているようですね。 わたしは西新宿に職場がありますけれど、いつも立ち寄るコンビニの店員さんは店長以外はすべて中国人スタッフというコンビニです。前回は国外移転していく重力の世界な職業を取り上げました。重力の世界な職業には国内に残る職業もあります。

土木・建築作業員 印刷製本工 クリーニング工
清掃員 ウエイター・ウエイトレス 店舗販売店員
沿岸漁船員 水産物加工工 倉庫作業員
自動車整備士 調理補助  家事手伝い

上記が、ジャーナリストの渡邉正裕さんの調査分析による国内に残る重力の世界な職業です。上記の職業はすべて日本人以外のひとに置き換わると言えるほど単純なお話しではありません。ただし、あたりまえのように「同僚は日本人なはず・・」であった、あなたのご両親の時代の職場とはかなり様変わりしている、今後も変わりつつある各企業でおきている日本の現実です。

今後の心づもりとして、「どのようにしたら生き残れるか?」ということを考えるヒントになれば幸いです。漁船員や土木・建築作業員はすでにかなり海外の方が働かれている職業です。土木・建築作業員の方の風景がすこし変わってきていることを日頃からわたしは感じています。

というのも、わたしは学生の頃に建築現場の警備のバイトをしていたことがあります。10年以上まえのこと。そのころ建築現場に出勤される作業員さんや職人さんは会社の社用車で車で出勤されるのが普通でした。いまでは、通勤で電車を利用されているニッカボッカ姿の作業員さんをよく駅構内でみかけます。

車通勤よりも電車通勤のほうが交通費が削減できるからなのだとわたしは推測しています。オリンピック特需などと言われている昨今ですけれど、人件費は上がっているでしょうけれど、節約志向の企業体質はあまり変わっていない。理由は、土木・建築作業員が重力の世界な職業であり、平均賃金の低い人に職業の間口は広がっているからなのでしょう。

わたしの知る限りでは、ウエイター・ウエイトレスは日本人がほとんどです。ファミレスでも喫茶店などでも。むしろ居酒屋や大衆食堂のようなオシャレ感の必要ない飲食系には外国籍のスタッフが多いという印象です。

クリーニング工は工場作業では外国籍のひとを雇い入れているところがありますけれど、町で見かけるクリーニング店は作業員も受付スタッフもすべて日本人。クリーニングというのは、地肌に触れるのでデリケートなニュアンスが日本人同士でないと通じないこともあるのでしょう。

ジャーナリストの渡邉正裕さんの調査分析をウノミにせず、わたくしなりに日頃観察している現時点での職業風景をすこしお話しさせて頂いています。

わたしは不動産が本業です。賃貸住宅の設備に不具合があると業者に修理を依頼することもあります。先日、汚水槽のポンプが故障しました。いつものようにメーカーに連絡をして修理してもらいました。

ポンプの故障の原因と修理の内容は、今後の設備メンテナンス改善のために重要なデータになるので、修理を終えてから、エンジニアさんと電話でやり取りしました。すこし驚いたのは、そのエンジニアさんは日本人ではなくって、日本語がすこしわかりにくかったことです。

どこの国からいらしたのか、わかりませんでしたけれど、メカニカルな世界でかなり狭いポンプ業界にも重力の世界が押し寄せていることを感じました。わたしは、エンジニアさんのシタタカサ、生きる強さを同時に感じました。