では、ふつうの人にとって選んで損にならない仕事はどのような職業なのか?渡邉正裕さんはそうした職業をジャパンプレミアムの職業といいます。

住宅営業 人材紹介 海外の対邦人営業 ケアマネージャー
大手銀行の地域営業 保険セールス 証券セールス 宅建主任者
ビル経営管理士 マンション管理士 旅館女将 保育士
美容師 小・中教員(公立) 染色・着物職人 公務員
味噌・しょうゆ・酒製造職人 造園師 日本料理人 栄養士

上記の職業は、日本人であるメリットが活かせる、日本の地場のネットワークが活かせるお仕事であり、海外者が入り込む余地の少ない職業だ、としています。

東京オリンピックのプレゼンで一躍有名となった「おもてなし」という日本独自のサービス。たとえば、上記の”旅館の女将”は、日本式のおもてなしサービスを徹底して全面に打ち出す職業であり、海外からの観光旅行者からだけでなく、グローバルに高く評価されている、と渡邉正裕さんはおっしゃります。



じつは、美容師は日本国内に限ると余り気味ではないか?とわたしはひごろ感じています。わたしの住む埼玉県では10分ほど歩くと10件ほどの美容院があります。

駅近辺ではなくって駅から1km以上はなれた郊外でのお話しです。そして、はやっていないかな?と思っているとほどなく閉店し、そこにまた新しい美容院がオープンしていく。

ところが、美容師やネイリストなどの美容系の職業は、中国ではかなり成功しています。日本人だからという信用を得やすい職業なんですね。

先月テレビでも健康ランドの中国事情の特集をしていました。中国人の経営による健康ランドはかなり衛生面で問題があった。銭湯のような大きな湯船の中のお湯は平気で濁っている。

日本人なら決してお金を払いたいと思わないような健康ランド。そこに日本人の系列の健康ランド。日本であればふつうの健康ランドがいま中国では大盛況なのだそうですね。

20年以上も前から中国に美容院とエステサロンを経営してきた村越千賀子さんは、日中のサービス格差をこう語ります。

ていねいさと勤勉さは日本人ならでは。

中国人はきめこまかいな仕事が苦手です。

わたしが中国人スタッフに細かい点を教えても、

「差不多(だいたいおなじ)」と言われます。

きめ細かな仕事を求められる美容師は、

日本人の強みが活かせる職業として、

「日本人にやってもらうのは、ステイタス」になっている。

保険の証券も住宅のジャパンプレミアムの職業です。どれも高額な商品を営業する仕事です。なぜ、こうした職業は外国人に任せられないのでしょうか?

住宅のような一度に大きな買い物をする際、信頼のおける「その人」だから買いたいとおもうのは日本人のもっている同質性、日本人としての心情が大きく作用するのだそうです。

アフターサービスのことを考えると、いつ転職していなくなるかわからない中国人やインド人からは、高額な一生ものの商品を買いたいとは思わない。なので、日本市場での住宅営業・証券・保険のセールスは外国人に置き換わることはないと言われています。