エイチ・エス・エーはどんな会社なのか?

株式会社エイチ・エス・エーは、神奈川県小田原市にある資本金1,000万円、従業員233名(パート含む)、 ケアマネージャー8名、 介護員(在宅・デイサービス・ホーム)190名、 福祉タクシー11名、 マッサージ師13名、 事務員11名の会社です。(2015年4月15日現在)

株式会社エイチ・エス・エーのホームページで現在、職員を募集しています。ハローワークからの応募をされるように、とホームページに記載があります。

このエイチ・エス・エーのスタッフの職歴はさまざまで、公務員だった方や法人の役員をされていた方、元プロボクサーやサーファーといった方、前職がうまくいかずすぐに辞めてしまったという方などいろいろな過去のある方が現在働いていらっしゃります。

選考しない採用方針とその理由

多くの企業や介護事業所では採用ではとっても慎重に間違いのない選考をしています。ところがココにその「選考」をしない会社があるんです。給与・待遇・休日・仕事内容などの勤務条件について合意が得られるだけで、選考はせずに採用するのが株式会社エイチ・エス・エーの採用方針です。

驚かれるでしょうけれど、エイチ・エス・エーは能力ややる気や職歴などで値踏みされません、先着順に当選します!

エイチ・エス・エーの代表を務める田中勉社長は、

「会社は社会」といいます。「会社をひっくり返すと『社会』になる。会社は社会の一部なのだから、社会のためになることを会社はしなければならない。世の中と同じように会社の中身も、学歴や能力の高いひとばかりを集めていてはいけない。」とおっしゃります。

この信念から、社員を応募者の中から選び抜いて採用することはせずに、応募してきた方と条件さえ合えば内定を出しています。

エイチ・エス・エーの経営状況

2014年の老人福祉事業者の倒産は45件で負債総額は77億件あまり。(帝国データバンクによる)競争激化する老人福祉事業の中にあって、条件さえ合えば内定を出しているこのエイチ・エス・エーの経営は大丈夫なのか?と思われるのではないでしょうか?

介護経営の草分けである糠谷和弘さんよると、「エイチ・エス・エーの財務状況はかなり良い」ということで、1999年の設立以来12年間無借金経営をされていたのだということです。さらに、利益を内部留保しその資金であらたな事業を展開する堅実経営としています。

ちなみに、エイチ・エス・エーの事業は多岐にわたっていて、居宅介護支援事業、福祉用具貸与事業、身体障害者居宅介護、知的障害者居宅介護、児童居宅介護事業、精神障害者居宅介護事業、児童デイサービス秘密基地、 鍼灸マッサージ治療室「アールイー」、住宅型有料老人ホーム「ひなた飯田岡」、通所介護事業(デイサービス)「めだかの学校飯泉」、住宅型有料老人ホーム「ひなた飯泉」などを幅広く事業展開しています。

そして数々の銀行が「融資させて欲しい」と営業にこられるのだそうです。

このように多くの事業はどのようにして生まれたのか?

というと、代表の田中勉さんのアイデアなのではありません。

すべて合議制できめる社風、いつも上昇志向なスタッフたち

じつは、この 株式会社エイチ・エス・エーは、すべてを合議制で決めています。普通の会社であれば、経営トップが大きな実権を握り、一部の経営陣の決定に従って従業員はその方針に従って働いていますけれど、エイチ・エス・エーでは経営トップに実権がありません。

すべては全会一致したことでのみ発進していきます。

全会一致のしくみは、先着順の採用方針と関係があります。なぜならば、さまざまな方々を垣根なく採用しているので、価値観も違えば物事への視点も違いがかならず生まれます。実際に、エイチ・エス・エーではスタッフ同志で意見がぶつかり合うのは日常茶飯事。

言い争いになるほど真剣な意見が飛びかうのだそうです。そこで育まれたのが「全会一致」のルールです。

言い争いになると代表の田中勉社長は、笑顔を浮かばながら様子を伺います。なぜ笑顔なのかといと、田中勉社長には信念があるからです。

「問題がなにも起きないというのはなにも工夫していない証拠。問題が起きているのが正常。」だ、という考えかた。

上から言われたことをただこなすだけならば、問題など起こることにはならない。

お客様のためにどうしたらもっと良くなるのか?

仲間同志がより働きやすくするにはどのように工夫したらよいのか?

お互いの考え方に違いがあるから衝突する、言い争う。

こうしたことは健全なのだと田中勉社長は考えています。

「よりよくするための衝突」は大いにやっていい!

その衝突する双方の意見はどちらも尊重すべきであり、その衝突の中にこそ、ヒトが成長する要素がたくさん転がっている。

介護サービスの商品は人間です。

言い争い、衝突を繰り返し議論を重ねることでスタッフは確実に成長する。スタッフそれぞれが成長することで、これまでにない高い品質のサービスをお客様に提供できると結果、会社も成長できる。

この全会一致のルールが会社経営として機能するためにもう1つのルールがエイチ・エス・エーにはあります。

何だと思いますか?

全会一致で経営をしていくためには、スタッフ全員が経営者レベルと同じ議論ができる必要がある。しっかりと議論していくために、社内の情報は包み隠さず、ほぼすべてオープンにされているんです。

給与の決定についてもすべてスタッフに公開されています。

こうして全会一致のルールによって、全員経営というしくみが生まれました。

たとえば、住宅型有料老人ホーム「ひなた」も「自宅では無理だけれど、高い月額利用料がかかる老人ホームにも入れない・・」というお客様の声をスタッフが吸い取って、提案して生まれたサービスの1つです。