もうすこし、就活されるかたがたにむけて書かせていただきますネ。(中堅下位大学から優良企業や大企業に内定したい方へむけて)

じつは、前前回から紹介させて頂いている、「本当の『就活』の話」を読んでわたしはこの本を「大学のキャリアセンターに向けて書いている」とメモしていました。手元のこの本の冒頭に書きしるしていました。この本の読者でこの本がもっとも効果を発揮する対象はだれなのか?と考えてみてそう思ったのです。

もちろん著者の太田芳徳さん自身は就活生に向けて執筆され出版されているのですけれど、キャリアセンターの職員が読まれるといい。職員のかたがたの陥りがちな部分をあらかじめ知っておく、就活生が知っておくにも効果は高いとおもいます。もちろん親御さんが読んでおいて損はありません。

詳細は読んでいただきたいのですが、まずどのように就活を進めていくのが良いのか?というと

1.スケジュールをたてる。
2.突き抜ける経験をする。
3.論理的・構造的にまとめ、話す練習をする。
4.仕事研究・会社研究をする。
5.自己理解をする。(自己分析とよく言われているものをこの「自己理解」で置き換えます)
6.エントリーシートの書き方を理解する。
7.面接の仕方をまなぶ。

わたしの推測ですけれど、たぶん多くの就活生は、

1.スケジュールをたてる。
4.仕事研究・会社研究をする。
5.自己理解をする。
6.エントリーシートの書き方を理解する。
7.面接の仕方をまなぶ。

といったことで手一杯になるのだと思います。そして、エントリーシートの書き方とSPIなどの試験対策そして面接の仕方を見よう見まねでしていきます。受験までのこれまでの経験とおなじような「試験対策」をすることでしょう。

じつはココで意識を変革する必要があります。

というのも「就職試験」というのは「センター試験」のようなペーパーテストではありません。ペーパーテストもありますけれど、むしろべつな部分、上記でいえば、どのような会社研究をしてきたのか?といったことや、エントリーシートの書き方などで就活生のこれからの伸びしろを企業は確かめたいんです。

大学までの試験は、学習の成果・結果を調べている。それに対して就職では、これからの未来での能力が調べられるんです。変なたとえになりますけれど、「その馬の馬券を買おう!」といった競馬で馬を選ぶような投資するようなイメージだと理解して欲しいんです。

「この問題は・・が正解!」といった正解があらかじめ企業側に隠し持たれているのではありません。これまでの学校での試験と就職して仕事をしていくこととの大きな違いは、「どこにも模範解答がない」ということです。むつかしいことを言うと、企業ごとに求める人材が異なる。なので企業ごとに正解が異なるんです

そしてその企業では毎年あらたな事業計画がある。去年とおなじような人材がほしい時期もあれば、「もっとソコの不足分を補えるような人材がほしい」と思っている時期もあるわけです。世の中の需要を手探りで探りながら、予測しながら経営の向かう方向を変えながら、企業経営を行ってその変化に適応できる人材が欲しい。

(ある大企業では、じつは自分の企業にエントリーしてくる「大企業志向の学生は正直あまりほしくはない。でもそうした学生しかエントリーしてくれない・・」とも思っています。ではどのような人材が欲しいのか?といえばそれはたとえを1つ申し上げると、起業家のようにトンガっている何かに傑出している変人です。

いまの時代では多くの企業で、こうした型破りな何かに特別なチカラのあるような人材がほしいんです、ホントーは。サッサとひとりで起業してしまうような人を引き止めて企業に取り込みたい。そうした異才のチカラがほしい。わたしの会社にもそうした変人チームがあったりします。

じつは学校教育では収まりきれない変人は、中堅下位大学にこそいるのではないか?とわたしは考えています。

あなたがマイナスと思わされていたあなたの特性は、実はこれからの企業が捜し求めているプラスな資質なのかもしれません。

ピンと来る方は案外多いと推測しています。原石を原石のままにせずに宝石にしていって頂きたいんです!磨きをかけましょう!!マイナスと思わされ続けているのって、かなりモッタイないんです。)

どのような企業なのかを知って、その会社の性格(社風)を理解し、ではその企業はどのような人材が欲しいのか?といったことを理解した上で今回当社に応募している、と企業の採用担当者は思っている

なので、そうしたことをあなたはどのように調べ、自分がその求めている人材にどのようにふさわしいと考えたのかを発表していく必要がある。採用までの選考のあらゆる場面でです。企業はあなたの全てをその過程でじっくり知りたいんです。

旧態然としている企業もたくさんあります。ふつうに真面目であれば採用されうる就活生は、大学で偏差値の高い大学出身の学生に限られているのだと思います。あるレベル以上の受験の厳しさに耐えてきたその経験に企業は賭けている

中堅下位大学からそうした企業へ就職していくためには、偏差値の高い大学出身の学生よりもあなたがあきらかに優れている部分を発表する必要があるんです。

そこをアピールするためには、

2.突き抜ける経験をする。
3.論理的・構造的にまとめ、話す練習をする。

この2つをしておく必要が必ずあるのだと太田芳徳さんはおっしゃります。中堅下位大学から優良企業や大企業に内定したいのであれば、わたしもそうおもいます。論理的な文章を書いていく、わかりやすい文章を書く練習には、日本語の作文技術 (朝日文庫)
がベストだと思います。

企業研究をする上では学生のころのバイト経験がいかせます。逆にいうと、なにも社会経験していないかたが経済の中で経営活動している企業のコトバを理解することはできません。ことばの意味をペーパーテストのようなイメージで正解として解答できたとしても、ホントの意味するところは知らないハズです。

バイトでの日々の試行錯誤。「どのようにしたら顧客が買いたいとおもうのか?」といったことは実体験で失敗しながらのトライしてトライしてトライしていってやっと成果が達成できたときにすこしわかることだからです。仕事ではこうしたことの積み重ねの連続です。

(ちょっと驚かれるようなキツイことを言わせていただくと、学生の時にはテストの点数が90点だと、かなり優秀であったりします。でも仕事にはテストといったものはありませんけれど、あったとしたならば、そこでは常に100点が求められるんです。

その仕事で求められるものをテストに置き換えて数値化すると、かならず満点以上が求められます。厳しいでしょう?「こんな程度でイイだろう・・・」といったことは通用しません。落第します確実に。)

そして社会経験で1つのちいさな成功体験であってもしておくと、1つも成功体験をしたことがない人には決して知ることのできない何かを必ずあなたは得ます。会社研究で出会うことになる企業が使っているコトバ、それを理解する上で欠かすことのできない実感の伴ったコトバを獲得するハズです。

採用担当者が聞けば、その他大勢のつくられたストーリーとは明らかに異なる、そのあなたのコトバは信用できるコトバの響きを持ち合わせているハズ。話しが脱線します。

三國清三(みくに きよみ)さんというフランス料理界の巨匠をご存知でしょうか?

たびたびテレビにも出演されている世界的に名の知れている方です。たしか高校には進学されずにコックの見習いから始めます。ご出身の北海道で修行をしていきなり日本の最高峰の帝国ホテルに押しかけで採用されます。

三國青年はその帝国ホテルで料理を学ぶために就職したハズでした。ところがいちばんしたくなかった洗い場担当となります。お客様が食べ終わった食器類や使用した鍋・フライパンを洗う仕事です。

普通であれば、そこで「洗い場じゃ~料理が学べないな。いちばんの下っ端扱いでは先が見えない・・」と辞めていくことでしょう。

ココが勝負どころでした。三國青年はそこでクサラズに、洗い場に運ばれてくる食後の食器に残っているソースなどを舐め味わってソースの研究をしていきます。鍋やフライパンに残ったわずかなソースも洗う前に味わって、「何と何をどのようにしていくとこの味になるのか?」と研究していった。(すべての料理を研究できる立ち位置にじつは大抜擢されていたのかもしれません。)

もう1つ。三國青年は突き抜ける経験を自らに課しました。

何んだと思いますか?

洗い場を何年も続けるとくじけるものです。そこで自分を奮い立たせるようにして思いついたこと。それは、

「厨房のすべての鍋・食器を完璧にピッカピッカにする!」という目標でした。洗うことの質の最上を極めることにしたのです。

それまで、帝国ホテルでこんなにピカピカに磨いてきれいにした人はいなかった、と言われるまでやりきった。

1つのヨゴレも手を抜かずに、してもしなくっても変わらないであろうことを、だれからも言われることなくひたむきに毎日毎日洗い続けた。(もしかしたら、先輩から冷たい視線が注がれたこともあったに違いない。「なんだ?バカみたい!!」と)

表舞台での料理の味にはまったく変わりないでしょうね、たぶん。お客様へのサービスにも関係ないと言われればそうなのかもしれません。

ふつうにきれいにすることと、完璧な洗い方をすることに表向きの違いはない。(でも違いがわかるひともいる。)

それでも、だれもやったことのないことを徹底してやる。そうせずにはいられなかった、のかもしれません。

(でも誰にでもやろう!と思ったらやれることなのかもしれません。すくなくともだれにでも1日くらいならばできるようなあまりむつかしくはないことなのだと私は思います。じつは成功者になれるチャンスは誰にでもあるのではないでしょうか?)

そのことを黙って見ていたかたがいらっしゃりました。帝国ホテルの総料理長の村上信夫さんです。

そして、その徹底して1つのことを極める三國青年はその後、帝国ホテルで料理を1つも作ることなく、いきなりスイスにある日本大使館の料理長に大抜擢されます。帝国ホテルの総料理長の村上信夫さんの計らいでした。

料理を1つも作ったことがないことなどかまわない。「彼にはできる!!!」と村上信夫さんは思われた。そして、みごとに三國青年は、仕事を全うされていきます。

(その世界で一流となられた方というのは人生の極意のようなことを知っていらっしゃるのでしょう。その厨房で料理を作ってきた先輩よりも三國青年の研ぎ澄まされた感性が、料理人に必要な資質を自らすでに鍛え上げた、と村上信夫さんは思われたのかもしれません。)

たぶん、1つの突き抜ける体験は、そのひとの能力を最大化してしまうのでしょう。

前回の当ブログで、太田芳徳さんは「突き抜ける経験としてそのエリア1番の売上げを達成する。」といったことを語られていると紹介させていただきました。

(世の中には村上信夫さんのような方々ばかりではなく、こうしたことがわからない人もたくさんいる。でも、どのような企業の先輩にでも「よくがんばった!」と思われることは、売上での結果なので、太田芳徳さんはあなたの経験の効果を最大化するためにおっしゃっているんです。)

けれど、いろいろな1番があってイイのだとわたしは思います。(ひとりよがりにならずにデス。「掃除」という切り口は大いにアリですヨ!)

あなたが「伝説」を作ったっていいんですヨ!まったく遠慮はいりません。

これからの時代にホントに必要な人材は、マイナスと思わされていた特性をもっているあなたがたのような気がしてなりません。