昨日のNHKの「あさイチ」では、親の介護のために介護のお仕事を辞められる方がとても多いこと。仕事が順調なところで、親が倒れ、親の面倒を、親の意向もあって、介護するため職を辞めてしまい、とても苦労されている、そうした方がインタビューに応えていました。

介護制度や社会保障制度がとても完備している国であれば、一旦仕事を辞めて・・・ということも可能なのかもしれません。そんなことは、やめたご本人も、もちろん、かわっていたでしょう。事が親です。自分を産んで育ててくれた恩人だからこそ、こころやさしい方ほど、悩みの大きいことです。

昔は、ほとんどの国民が農業を家族総出で生業にしており、大家族では子が親の面倒をみることが、当たり前で、それ以外の選択肢がなかった、そうした時代がありました。なので、親の面倒をみない子は、不届きな子供、と言われていたのだという事は、容易に想像がつきます。

親の面倒を見ることは大変です。それでも、農業を生業としていたので、仕事がなくなることも収入が断たれることもありませんでした。いまよりいい部分もあったわけです。

いまは、とても仕事に就くハードルが高い時代です。企業によっては、親の介護のために前職を辞めたことを、いい人と認めてくれる企業もありますが、評価しない企業もあります。そうした中で正社員の職を得て、なおかつ、仕事が順調にうまくいっている、仕事が楽しい、という方は、仕事を辞めてはいけません。結局、自己犠牲となって恨み心があとに残る、そうしたことに必ずなります。

親が子どもの足を引っ張る、そうしたカタチになっていませんか?

もし、あなたが、子の立場なら、仕事を続けることと、いまの仕事で働きながら、その中でできることは必ずするから・・・、と仕事を辞めないことを親に説得し続けてください。

あなたが幸せな人生を過ごすためには、説得をあきらめない。親に納得されないかもしれません。こころが痛むかもしれない。でも、ここで折れると、このことから、弱いこころに引き吊られ、良くない連鎖が始まります。

実は、介護ではありませんが、管理人もそうした時期を過ごしてきた経験があります。それまでの、自分の考え方では受け入れがたいコトバでした。

そうした時期に、ある方からこう言われます。
「親は先になくなるんです。でも、あなたには、その先の人生があるんですよ。家を出たほうがいいですね~。」と。

それを聞いた、わたしは、考えるということよりも、自分が填まっていた問題点をつかれて、スッと、こころに入りました。そして、すぐに引越す準備をはじめました。

ひとそれぞれなので、家をでることがいいこともありますし、そうでないことが正解の場合ももちろんあります。
家を出ることは、わたしの場合の正解ということですよ。
自分が幸せになることが第一番目の自分のシゴトであって、そこを起点にして、親を大切にしていくこと。

良い悪いといったことは取りあえず置いて置いて、いまの日本の社会では、大家族ではなくて、核家族の社会です。実家に住むことでもいいですし、自分で独立してもいいです。大切なことは、ひとりひとりが、自分で生きていく、生きて行けるだけの稼ぎを見つけて、稼いでいくことです。もちろん、家族経営といった仕事もあるので、そうした方なら自分も参加する、ということですね。

昨日の番組では、職を辞したために、自分の貯金を取り崩して、もう限界がみえている、という方がインタビューされていました。俯瞰してみれば、結果がみえます。

稼げない立場になったのですから、実はこれほど、恐ろしいことはないんです。心情で判断するのではなくて、冷静に考えましょう。時には、こころを鬼にする、こうしたことも必要です。

番組では、新しい介護の制度が徐々に整備されていると紹介していました。24時間365日対応の「小規模多機能型居宅介護」です。仕事を辞めずに、できるサービスは現時点でもあります。

人それぞれの家族への思いがあっていいのですが、親に恨まれることを受け止める覚悟も、仕事を続ける、自分が幸せになるために必要ということがあります。たぶん、わたしは恨まれていたと思います。冷たいでしょうか?

昨日は、鬼怒川に1泊、温泉に行き、旅先では、普段はあまり見ることのないテレビ番組をみて、こんなことを考えました。
杖をつきながらの母との旅行でした。その母も、「辞めてはダメ!」と言っていました。そうした親世代もいます。

介護に限らず、先の見えない世の中と言われ続けて、そのための不安感も手伝って、子どもは親離れ、親は子離れができない、そうしたことが、幸せを少なくしているのかもしれません。離れても親孝行はしていきたいものです。