大阪府の特別養護老人ホームで働く林祐子(仮名)さんは、「介護の仕事をしているというと、みんなに『大変ね』と言われるけれど、実際にどういう仕事をしているのかよく知らない人が多いようだ」(週刊東洋経済の記事「誤解だらけの介護職」の内容に基づいて今回もお話ししていきます)

週刊東洋経済 2014年5/17号 [雑誌]

「介護は、人間が相手なので正解がない世界。自分なりのアプローチで重い認知症のかたと心が通じ合えたりもする。イベントの司会もやれば書類作成の仕事もあり、ご家族への接遇も大事。幅広くいろいろ経験できて、自身の成長も感じられる仕事だと思う。」と話す。

大学卒業後10年間一般企業の事務職を経験してから介護の世界に入った松野友江(仮名)さんは、実際に仕事をしてみると「一日として同じことがないので毎日新しいことの連続。ルーチンワークをこなすだけの事務職時代に比べると、プレッシャーはあるが楽しい。」という。

2010年に内閣府が行った介護のお仕事に関する調査によると、
「夜勤などがありきつい仕事」
「社会的意義のある仕事」
「給与水準が低い仕事」
などのイメージが上位を占めた。

一般の介護の世界を知らないかたがたに、こうしたイメージが根付いてしまった大きな原因は、2007年~2008年にかけて、介護施設での虐待についてやコムスン事件などのネガティブな報道が相次ぎ、

「業界で働いている人たち自身が、必要以上にネガティブな発信をしてきたことも原因の一つではないか」と日本介護ネットワーク協会の関口貴巳氏は指摘する。


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管理人の個人的な経験。私の母は今、上尾の包括支援センターでの支援を受けて生活しています。毎週ヘルパーさんに来て頂き掃除をして頂いたり、最近では料理の補助もヘルパーさんのお世話になっています。

以前、そのヘルパーさんとお会いしたことがあります。とっても人生をエンジョイされている方でした。年金を受給しながらヘルパーのお仕事をされ、日常は絵画を描き、毎月のようの山歩きをされている元気ハツラツな方です。

ケアマネの方にも1度お会いしたことがあります。母の自宅の風呂場に手すりを取り付けることになり、取り付け業者とケアマネの方が風呂のどの位置に手すりを付けるか、母の要望を聞きいれながら、入念に寸法を図っていかれました。「何かありましたらご連絡くださいネ。」と支援センターの案内図とご自身の連絡先の刷られたパンフレットを頂きました。

ケアマネの方は多分主婦の方で小学生か中学生のお子さんのいらっしゃるそんな年代のしっかりタイプのかたでした。

祖母の話し。田舎に帰省した際、認知症となり施設に入所している当時90歳半ばの祖母を見舞ったとき、特養の中を初めて観させて頂いたことがあります。めったに帰省しなく、その時が生前の祖母と会った最後でした。祖母はベッドに座っている。何を話し声をかけても、わかっているのか、いないのかもよくわからない反応。

帰り際、施設広間で若い職員のお兄さんが一生懸命に体操の指導をされている。大きな元気な明るい声で手本をしながらお年寄りを体操へ促している。認知症の方々が多いので、夏休みのラジオ体操のようにみんなで元気にとはいかない。リアクションがあまりない。そんな中でいつもこうしてお仕事をされているのかな?大変だなと感じたことも思い出します。

もちろん、要介護度が高い入所者をみるお仕事であれば、一層大変です。特に入浴が重労働ということも川口市内のある施設で働く施設長さんからお聞きしたこともあります。大変な部分もあるに違いありませんよね。

現在、日本の介護職員は150万人。団塊の世代という国内で圧倒的に人数の多い世代の方々が介護が必要とされる25年後には、介護職員が237万人~249万人必要と言われています。現在よりも100万人近くの人材をこの少子化の中で確保していく必要があると言われているんです。

介護関連に携われていた、またはいる方々の語られている内容をネットでこの数日ちょっと調べてみました。あわせて今回の週刊東洋経済の記事「誤解だらけの介護職」を拝読させて頂きいま思うことは、徐々に職場環境はイイ方向に改善されているということです。

昨年出版された「あの介護施設にはなぜ人が集まるのか」の著者の糠谷和弘氏は、「福祉の先進国であるスウェーデンやアメリカ、オーストラリアよりも日本の方がはるかにレベルが高い部分がある。『介助』のきめ細かさや接遇、ホスピタリティーは世界レベルを超えてしまった。」と言っています。

そうしたイイ部分の一方で確かに、重労働に対して賃金が安い職場もある。職員の待遇が遅れているのは、小規模事業所で慢性的に人員が不足している事業所。そうしたところでは管理職による社員教育やマネジメントが行き届かないことが多いのだそうです。

ネットなどでは、「はじめて介護の仕事に就いて教えてもらいたいけれど、指導して頂く時間がない。先輩はとっても忙しそうなので、わからないことを聞くこともできない・・どうしたらいいでしょうか?」という介護職新人の方の問いかけを私は目にしました。少し話しが脱線しますね。

単純で簡単過ぎますが、わたしなら「どんどん聞きまくりましょう。そのことで結果あなたの先輩スタッフさんの仕事量も減るからです。

なぜならば、あなたが仕事を覚えることでスタッフさんのお仕事をカバーできて入所者の方々にも喜ばれることになるのだから。できれば、色々な質問をまとめて要領よく、先輩スタッフさんのすきを狙って勘所よく聞けるとイイと思います。」と回答することでしょう。

私のエンジニアの頃の話しを少し。システムエンジニアの仕事は請負元の顧客である企業に出向いて働きます。色々な会社から派遣されてくるエンジニアが協力しながらシステムを構築して行きます。

コスパもとてもシビアで厳しい。限られた予算でクオリティの高いシステムが望まれる。そうしたシステムを期限までに作らなければなりません。顧客の要望や使い勝手などの為に仕様変更があるのは当たり前です。

システムを作成して試験を実施し、仕様変更をしては作り直し試験、さらに変更して試験といったことを繰り返します。必然、2~3人分の仕事を1人で進めていく。

システム開発の仕事は競合他社との差別化をするためにしていくので、「あれと同じものを作りましょう!」とはなりません。大げさな言い方をすると、この世に無い誰もやっていないことを日々作り上げていく仕事です。

なので、「わからないこと」が当然のように出てきます。プログラムはデジタルの記号(言語)なので、あいまいな理解では前に進めません。わからないことをわからないままにもできない。YESなのかNOなのかはっきりさせないとダメなんです。

知っていそうな人もとっても忙しいんです。ケツにみなさん火がついている。わたしもケツに火がついている。これが普通の日常です。会議が終わって席に着いた瞬間とか、トイレから戻ってきた隙間のようなときなどの、

ちょっとした隙に、わかっている人やわかっていそうな人に「コレってこういうことでイイんでしょうか?」と質問していく、どんどん。何度も「今忙しいから後にして・・」ということも普通にあるんです。

そこで、メゲテも意味がない。(とは言っても、私も駆け出しの頃には、もちろん、グレタくなるほどイライラしてしまって、「やってらんないネ!!!!」と心の中で思っていた方ですヨ)

そうしたときには自席に戻ってまずは、今わかっている仕事を進めていく。そしてまた、「お時間宜しいでしょうか?」と聞く。そうしたことの繰り返し。

聞くことをあきらめる。ココで聞かないことにすると、何日後かに会議の席で、「なんでやってないの?」と切り返されるに決まっているんです。

「だって、聞いても時間がない、時間がない」だったじゃないですか?という反撃は成りたたないんです。お前は子供か?と全員に思われる位言ってはいけない反撃。

自分の仕事を進める責任はその当人にしかない、というのがシステム開発の世界であり常識なので、『「だって、聞いても時間がない、時間がない」だったじゃないですか?』と言ってしまう人はすべてを敵に回すことになります。

でも案外そうした聞けないひとも多いものです。

システム開発のほうがレベルが高くってシンドイのさ!と言いたいから持ち出した話しではありません。どのようなお仕事でも似たような部分はあるのではないでしょうか?

職種が違っても多少参考にならないかな?と個人的な経験をお話しした次第です。わたしも結構、相手の心情に敏感な性質(たち)なので、相談者の心の優しさもわかっているつもりです。

こうしたシステム開発の仕事と介護のお仕事を単純に同一視はできません。でも、お仕事の共通する部分というのもあるんです。

わからないことが聞けない。わかります。みんな忙しい。そこで、一人で悩まずに強引に聞きまくる。聞いて理解して納得してできるようになる、なっていくことも仕事の一部なんです。どのような仕事でも違いはないと私は思ます。

キャパシティーの足りない先輩だとホントに教えてくれない、教える余裕もない人もいるかもしれません。中には教えることが嫌いな人もいるものです。

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ならば、ほかの先輩に聞いてみる。もっと上の人に連絡(相談)してみる。そうした色々なことをして行くと解決方面の何かが見えだすことがあるものです。いつまで経ても全く覚えられないといったことは、あまりないと私は思います。

頭を下げて、申し訳ない思いを持ちながらも聞き、教えを乞い、理不尽な事柄にも耐え忍びながら覚えていくということをしていかないと、仕事ができるようにはなりません。私はそうでしたヨ。

(私自身がブラック風味?の企業で働いていたのかもしれません。でも、対価を得ることはその多寡にかかわらず、つらくて厳しいことではないでしょうか?でも1年くらい続けていくと周りも認めてくれて、グット働きやすくなる、そうした楽しみも必ずがんばった分得られると思いますヨ)

わからない闇のトンネルに穴を開けて光を差し込ませる手立てはしていいことです。そうしたスキルはどのような仕事であっても活すことができるものです。話しを戻しますネ。

介護職の離職率は世間のかたがたのイメージしているほど高いものではありません。2012年度の離職率(1年未満、非正規職含む)は17%です。厚生労働省の「雇用動向調査」では、全産業の離職率の平均が14.8%。

そして、介護職より深刻なのが生活関連サービス・娯楽業の21.3%と宿泊業、飲食サービス業の27%となっています。介護職よりももっと離職率の高いお仕事はあまり問題視されていない気がしませんか?

一般的に対人サービス業はストレスが多く離職率が高いと言われていますね。介護職も利用者に対してサービスを提供するというサービス業ではあるけれど、他のサービス業に比べるとむしろ離職率は低く抑えられていると言うことができます。違和感オオアリでしょうけれど、これが現実デス!!

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