就職は結婚のようなところがあるので、面接はお見合いに例えることができます。お見合いをした経験のある方は、少ないと思いますが、合いそうかな?、信頼できそうかな?、責任感があって真面目かな?といったことを、お互いに確認していくところが、似ていると思います。

相思相愛でうまくいくと、採用されます。最終面接までいって内定と企業側が認めてくれても、応募者の方から断ることもありますし、採用の流れの中で、今回は採用基準に満たないから、見送っていい人材が応募するまで待とう、ということもあります。

応募した、ということは目標は1つ。内定を勝ち取ることです。応募書類を提出することも、面接に臨むことも、内定を勝ち取るためにどうしていくか、と考えていきます。2次面接、3次面接までが選考過程の場合、1つ1つ面接には意味合いが異なります。

書類選考と1次面接では、採用担当者が、おおまかな基準で、ふるいにかけます。書類に誤字・脱字があるとか履歴書の各欄で白い部分が目立つとか、細かな字でギッシリと読みづらいといったものは、ふるい落とされます。履歴書がヨレヨレのようなものも、リサイクルしているとわかりますから落とされます。もちろん、書類内容が応募条件に達していないと落とされます。

少し脱線すると、正社員で応募する場合、応募書類は、高額な金額の請求書に対して、採用する側のハンコを押してもらうといった意味合いがあります。たとえば、年収400万円の正社員を内定する、会社が決断する、ハンコを押すということは、年間1000万円程度の経費を毎年、定年まで払い続けることに決めるということです。30歳の方を採用する場合、65歳が定年であれば、昇格や昇給を含めなくても、3億5000万円の経費を会社が採用者に分割で払い続けることになります。とても、とても高い買い物をする、そうした意味のある書類ということを覚えておいてくださいネ。

1次面接は、採用担当者が行います。ワンマン経営で小人数の会社であれば、この1次面接は最終面接(3次面接)の意味合いになるので注意が必要です。基本的には応募者の腰を押してくれる応募者の味方といった方々です。なぜなら、彼らの仕事は、1人でも多く選考をパスして、採用目標の人数の採用を達成していくことだからです。ここでキビシイふるいをかけることは、自分の首を絞めることになります。ある程度の基準を満たしていれば、OKという過程が1次面接です。

2次面接は、採用者が就業する職場の責任者・所属する部の課長であったり、採用担当者の上司などが行います。現場の責任者は、採用のプロではありません。職場の仕事でのプロなので、自分の部下にふさわしいか、能力があるかといったことを、面接者(応募者)の目線になってみていきます。自己PRにおいて、具体的にこうしたことが、できる、といったことで攻めていきましょう。実際の仕事の場面で、どうしたスキルがあるかを語るためには、知識のボリュームと仕事の速度でまとめる、というのがいいです。

2次面接で、人事採用の責任者が登場してきた場合、その方は、人事のプロです。入社してもすぐ辞めない、内定後辞退しない方かを判断します。志望動機がとても気になる方々です。志望動機というのは、応募者が当社にどれだけ思い入れがあるか、ということです。仕事そのものや会社にゾッコンであれば納得されます。「あなたでなければならない。」ということを、相手が納得いくように作りこんでいきます。これまでの職歴と転職のきっかけになった出来事や、あなたの思い、これからしていきたいこと、のツジツマがあっていて、相手に納得できるようなストーリーができると、とても納得されます。

3次面接では、役員や社長が顔を揃えています。この面接1回のみという会社にもいい会社はあります。とても保守的な会社であれば、人事責任者と同じ目線で選考していきます。その会社で同期のトップで出世した方々が役員であり社長ですね。そうした方は、型破りな実力者が多いので、人間の魅力、「面白いヤツ」が好きです。革新的な会社であれば、型破れくらいのインパクト・ほかには無い面白いものを持っている人を採用したい、といった見方もされます。ワンマン社長であれば、まじめな部分と突出した何かを探しているハズです。第一印象がいい、たとえば、笑顔・元気度・愛嬌がいいか。ずば抜けた長所がみたいと思って面接に臨んでいます。

「面接」といってしまうと、ひとくくりにしてしまいがちですが、段階があるということには、それぞれに意味があります。会社にも個性があるので、おおなまか傾向を説明しました。採用する側の人々の立場・ものの考え方を知っておくと、グット対策しやすくなります。たとえば、1次面接では、まじめさの部分を大目に出していき能力が標準より上であることなどで、攻めていきます。

2次面接では、所属長には、仕事のスキルを経験してきた場面などを取り入れて、アピールしていきます。人事部長の質問については、勤怠のよさ、体力や健康面がいいこと、通勤時間も苦にならない、といったことで攻めていきます。家庭的な事情は話しません。

3次面接では、人間的は魅力をアピールします。家族との出来事でもいいですし、前の会社で後輩を教育してきたこと、クレーム対応で苦労したことで、自分が何を感じ何を学んだか、といったことが語れると、「イイヤツだ。」と思われ可能性が高まります。

面接では、退職理由と自己PRがキモです。転職での中途採用というのは、会社を退職したことのある方を、うちの会社では辞めずに続けてくれるように採用したい、といったものです。辞めることのハードルが低い、簡単にイヤになってしまう方は選考外です。

退職の理由を、前の会社のイヤな部分にしてしまうと危険です。多かれ少なかれ、どのような会社、仕事でも似たようなことがある、と採用側は考えているからです。「御社の事業にやりがいを感じて。」とか「キャリアアップを考えて。」という程度ではダメです。前の会社や職場ではやるべきことをやったけれど、実現不可能であったので、御社であれば、・・という理由で実現が可能となる、という今後の方向性がストーリーとしてまとまられていることが、重要です。退職理由と志望動機はストーリーとしてつながる、ということが相手に納得させるコツです。

自己PRと志望動機の違いがわからない、といった方も多いのではないでしょうか。志望動機というのは、「他ではないあなたが好きな」理由です。応募する方が、どのような理由で、この会社が好きなのか、を書類に書いたり面接で語ります。自己PRというのは、一旦、採用者側の目線になります。最近旬のスイカに例えたなら、果物売り場や八百屋さんで、「甘いよ甘いよ・・・」といってスイカのおいしいことをお客さんに大きな声ですすめていますね。

あなたが、スイカといった立場になります。たくさんある果物の中で、このスイカが今日一番のお勧めな理由を語るのが自己PRです。テレビショッピングなどで、ナビゲーターが勧めるようなイメージで、あなたという商品を採用者にお勧めしていく、これが自己PRです。応募する企業がどのような人材を求めているかを知って、そうした人物像として「わたしが優れています。」と理由や根拠を示すこと。うまくポイントやピントがあうと、とても納得してもらえます。
転職のすすめ方について
転職のすすめ方について 2
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