こうしたい!ああなりたい!と意識しても強く思っても、すぐにそのようにならない世界が現実の世界です。では、どのようにしたら夢が叶ったり運がよくなったりするのか?

心理学では諸派さまざまな見解に分かれていますが、無意識とか潜在意識といったものが顕在意識をコントロールしていると考えられています。ユング学派で臨床医師でもあった、文化庁の長官も務められていたことのある河合隼雄さんは、無意識を司るのは合理性ではなく物語性にあるということを語られました。河合隼雄さんは日本の社会を母性社会と定義された方でもあります。ロジカルに考えている人でもご自分の人生なりその時の価値観といったものはその人自身の無意識の中にある、その無意識を形作るのがフィクションとしての物語。

そのフィクションのようなもので人間の本性は成り立っている、というのが物語性ということです。昔は、昔話のようなものを幼少の頃に子供たちは爺さんばあさんから聞かされてきました。そのお話しが無意識に大きく影響していた。その子供たちが大人となり人の親になってからもずっと。現代でもたとえば、鉄腕アトムという漫画がヒントになって色々なものが生まれてきました。

携帯電話も産業ロボットもです。本田技研のアシモという人体型のロボットは鉄腕アトムの影響がモロ見えですね。当の開発者もアトムが手本だと言っています。フィクションという物語が、人々を突き動かす原動力になってきた、ということです。現実を切り開く原動力は実は物語(フィクション)にある、というのは面白くないですか?この21世紀であっても人間は昔話のようなフィクションが大好きなんです。当の本人は気づいていない。なぜなら無意識だからです。潜在しているからです。

無能唱元さんは、この無意識のことを阿頼耶識といいます。阿頼耶識は先祖伝来の阿頼耶識を受け継いでいると無能さんは仰います。わたしは、自分の過去世の全ても伴っていると考えています。インドが好きな方ならカルマという言葉でピンとくるでしょうか?業(ごう)というものがなぜあるのか、という解がそこにあります。この親の元に生まれる、というのも業(カルマ)なのだと思います。

ここで重要なことは、業という借金を返済していくことが義務づけられていることです。人によっては預金を貯めこんでいて悠悠自適という人もいるでしょう。実は、日本に生まれたというのは高徳があったからなんですよ!生きていくことに困らない国に生まれたことはいいことなんです。

そして子供の頃というのは借金(カルマ)を返済していくためにどうしても運が上向かない時期がある、そのような宿命のような期間を通過しなければならない。これは法則であって、「返したくない!」ということでおさめることができません。そうしたことがあるのだと感じます。返済せずにさらに借金してしまう、ということもできるにはできるんです。不幸の方面に行きたいならば・・。

おおよそ20才くらいまでがその人の人生での借金返済期間なのではないか、と思います。お金持ちの家にはそれなりの辛さがあるハズです。隣の芝生は青く見えるとよく言われますが、幸せそうな家庭に生まれることにもキツイ何かが必ずある。簡単に言うと親の影響をモロに受けざるをえない期間がある、ということです。成人の前に新たな借金を作ってしまうと、その後もツライことになります。返済期間がその後も続くからですね。

何が言いたいかというと、20才を過ぎたあたり、人によってはもっと早く、親元を離れたくらいの時期からは、急速に自分の行動のみで右にも左にも上にも下にも運を変えていくことができるようになる、ということです。アンチウエイジングと言われますが、加齢することで楽しくなることはいくらでもあるんです。どんどん幸せになれるんですよ。そのように人生の時期によって運の上向き方の違いが人それぞれにあることを頭の隅に置いて置いてください。

では、本題です。阿頼耶識をココロの中にあるビンに置き換えます。このビンには否定的な思いといった液体があって、喜びや感謝といった希望の小石も若干底に堆積しています。この液体と小石の総体でいまの自分が作られています。そのビンに「うれしい」「たのしい」「ありがとう」「感謝します」「許します」とか「大丈夫、できる、安心」とか「やってやれないことはない!」とか「わたしは成功する!」といったプラスの言葉=希望の小石を山積みになるまで投げ込んでいく、これだけでいいんです。簡単でしょう?

自分がなりたい方面のコトバを積み上げていくんです。みなさん幸せになりたいとは思っています。でも、不安感やら不満、グチ・泣き言を無意識に口にしてしまいます。意識して希望の小石だけにしよう!と思っていてもたまにこれまでの口癖がでてしまうものです。それでもいいんですよ。むしろ、それまでには気づかなかったコトバを感じ取れるようになっている。これってすごくいいことです。

すぐに打ち消してしまうコトバを投げ込めばいいんですよ。阿頼耶識はそれを実現するエネルギーに満ちているけれど、総体の割合に応じて現実化していこうとするんです。否定の液体が多いと不幸せになる。なので、幸せになりたい方であれば、プラス方面の明るい方面の、喜ばしい希望の小石を投げこんで頂きたいんです。

最初は、小石は否定の液体の底に沈んでしまい、何の効果もみられません。しかし、徐々に希望の小石が積み重なって、否定の液体の体積を上回っていくと効果が徐々に現れます。斎藤一人さんは千回で変わると仰います。わたしも千回の法則を体験し実感しましたよ。この希望の小石を積んでいくことが口癖でできるようになると、否定の液体が注がれる余地がなくなり効果絶大です!ココロを常にプラス思考に変えることの意義はこんなところにあるんです。

斎藤一人さんは、口癖を言うときには、思いはどうでもいいと書かれています。最初はココから始めていきます。そしていい感じを掴んだら、日ごろのココロの想念も明るく元気で希望の方面に変えようと意識してみましょう。最初はどうでもいいんですが、つぶやかないでいるオモイもイイものにしていくと加速します。幸せの実現化の速度が加速します。オモイとコトバが整うとステージが変わります。

このようなしくみについては世の中ではあまりお目にかかることは無いと思います。でも、成功しているひとは経験的に感じているんです。そうしたことで成功したり、そうでないことで失敗したり。経験しながらよくわかならいけれど、プラス思考がいいらしい、ということは感じている。世の成功がすべてではないと、わたしは思いますが、とても成功度の高い方であれば、日ごろの口癖にとても気をつけているものです。

希望の小石を積み上げていくこの方法は、阿頼耶識=無意識を意識的に変えていく方法です。無意識を変えていくには意識的にやっていかなければダメなんです。実は、人間というのは、タダそのままでいるとマイナス思考になったり不安になったりとネガティブ思考になるように作られているからです。初期仏教の長老で日本に在住されているアルボムッレ・スマナサーラさんはそうした思考は人間にある原始脳からのものだといいます。

「他者に依存している人は、その依存している人の感情に左右されやすく、自分を見失うことにもなるのです。しかし、夢は誰にでも叶います。自分の中に夢をかなえるチカラがあると信じ、毎日の感情の持ち方に気をつけていれば、阿頼耶識は自動的に夢をかなえる方向に働きます。これは断言できます。」と無能唱元さんは仰っています。