就活生の人気No1の企業は今年も、XX東京○○○銀行となっています。わたしは、この人気度は、その就活生のご両親やご祖父母様からの人気なのだと思っています。ご両親や現役を引退されたご高齢の方々が若かりし頃に人気が高かった企業が、これからも安心だと思っている。

就活性は、そうしたご両親などの考え方を信じて疑わない。なぜならば、この世の中を渡ってきた経験者の見解は、社会を知らない自分よりも頼りになるに違いないと勘違いしているからです。

金融の自由化で国内の金融業がどのように変化してしまっているか?ということを調べた上での人気ではありません。漠然とした安心感なのだと思います。

「10年後に食える仕事 食えない仕事」を2012年に世に問うた著者の渡邉正裕さんによると、このXX東京○○○銀行の30歳の行員の基幹職コースでの年収は600万円台で、メーカーと大差なくなている、と仰っています。

渡邉正裕さんはさらに10名以上の現職の銀行員に直接取材し、旧都市銀行で30歳代が年収1000万円であった時代は2002年頃に終わっていると仰ります。わたしには、当たり前のように思えます。金融の自由化の近辺で銀行の経営者はコゾッテ銀行の合併を繰り広げています。なぜならば、それまでの国内に閉じていた世界からグローバルな世界で競っていくために。

そうした国際化の流れと金融業界の内部事情は知られずに、当事者の各銀行ではなんとかして優秀な学生を採用したい。なので過去の栄光を活かしつつ、テレビCMなども利用しているのだと私はおもいます。

このほかの業種、過去に憧れの眼差しで学生に人気のあったハズの高度経済成長期の基幹産業でのトップ企業。近頃の金融操作で煙にまかれ見づらいところではありますが、その企業の株価をすこし調べてみるだけで、その企業のいまの立ち位置はすぐにわかります。

たとえば、鉄鋼最王手の△日鐵住○という企業はかつての国内の製造業の雄でしたが、その株価は11/7現在269円、2014年の株価は200円~300円台を推移しており、社員の平均年収は569万円となっています。”いっとき避難所”のようないまの円安で一息つけるでしょうけれども、世界の大きな流れの中では、今後も安泰とはいきません。

実際、今年はかなりヤバかったんです。たぶん、日銀の今回の緩和策はこれまでの日本人が積み上げていた資産を投げ売りしているので、今後かなり深刻な経済状況となるのだと思います。これまでに銀行などに行われてきたような政府による支援なども今後できなくなる程、国力は衰えます、たぶん。円安がとまらなくなると正常範囲のインフレにはなりません、確実に。

そして、経団連の会長を長年輩出してきたこの企業からも何がしかのチカラが働いたのだと思います。企業の存亡のため円安誘導を懇願したのかもしれません。(実際は、”物価上昇2%死守”に凝り固まり魔が差した日△総裁主導の愚策なだけなのでしょうけれど・・・。安×政権が倒れなければ消費税増税は必ず行われます。)

このような現在の企業の立ち位置であっても、あなたのご両親に試しに聞いてみてください。「△日鐵住○は就職先としてどう思う?」と。

たぶん、「すごくイイんじゃないかい。でも難関でしょう?」となるのだと思います。もしかしたら現役の40歳代のその企業の社員は、「こんなハズではなかった・・」と思っているのかもしれないのに・・・。

ホントに就職してしまうと、親戚からも羨ましがられるに違いありません。すると、イイ企業に入ったと本人も思うことでしょう。

現役を引退した遠い昔に世界チャンピオンであったプロボクサーが、”すごい人”という眼差しで今でも人気があることと同じような現象ではないでしょうか?でも、本質はまったく異なります。本人がソコで稼げるか否かという重要な問題があるからです。

入社時での”有名”やカツテの栄光の残像を信じて、いっときは喜べても入社してほどなくまたは、人生の中盤あたりで「こんなハズではなかった・・」となってしまうのは損なことだと思いませんか?

昨日のどこかのテレビのニュースでも「大卒の3年以内の離職率3割」という報道がありました。わたしは辞める方々のほうが現状認識が優れている、そうした方々も少なくないと推測しています。「いまなら、まだ間に合うナ・・」と判断した。残る7割は諦めているのではないか?「なんか変だな。でもこうしたものなのかな・・」と。

「10年後に食える仕事 食えない仕事」では、渡邉正裕さんはお仕事(主に職種で分類)を

1.グローバル化したことで世界的な競争にさらされる”無国籍ジャングル”地帯にある仕事

2.グローバル化した世界で徐々に仕事からの対価が希少化していく”重力の世界”の仕事

3.日本人として生まれたからこそその日本人らしさで生き抜ける”ジャパンプレミアム”のある仕事

4.日本国内の地の利で生きぬける”グローカル”な仕事

に大きく4つに分類して解説しています。

20141108_重力無国籍

これから就く仕事には本人の適性ということもありますし、”好き嫌い”といったこともあります。すでに、「この仕事!」と決めている方々も多いのだと思います。そうではなくって、「なかなか職種が選べない・・」といった方ならば、「10年後に食える仕事 食えない仕事」の一読をおすすめします。

上の図はこの「10年後に食える仕事 食えない仕事」で紹介されている仕事の4つの分類のうちの、

1.グローバル化したことで世界的な競争にさらされる”無国籍ジャングル”地帯にある仕事

2.グローバル化した世界で徐々に仕事からの対価が希少化していく”重力の世界”の仕事

を私なりに変更したものです。

20141108_ジャパンプレミアム

こちらは、日本人であるからこそ生き残れる、ジャパンプレミアムのあるお仕事です。もちろん、こうした職種に就くと安心だ、ということではありません。この「10年後に食える仕事 食えない仕事」に記載のないお仕事もこの世の中にはたくさんあるので、簡単に「では、この仕事にしよう」とこの書籍にある仕事だけで攻めるというのも私はおすすめしません。

他人の受け売りを鵜呑みにするようなヒトは、生き残りにくい世の中になっているんですから。

たぶん、「10年後に食える仕事 食えない仕事」で書かれている通りには10年後にはならないとわたしは思います。当たっていない部分もあれば当たっている部分もある。わたしは、世界の流れ自体はより激しく変わりながらこの20~30年位の間にクッキリとしたかたちで棲み分けられていくのだと思います。

ジャパンプレミアムの仕事とグローカルな仕事を分ける意義をあまり感じないので、最下の図には集約しそれぞれの分類にある職種もわたしなりに変えました。渡邉正裕さんご自身の見解が気になる方は、「10年後に食える仕事 食えない仕事」をぜひご覧になってみてください。

福祉系の仕事では、わたしは渡邉さんとは見解が異なります。わたしはジャパンプレミアムとして生き残ると思います。ではなぜ、「10年後に食える仕事 食えない仕事」がイイとお勧めするのかと言えば、考え方が身に付くからです。

”重力の世界”の仕事というのは、日本人以外の方に簡単に置き換わりうる仕事なので、為替の低い途上国出身の方々へ移る可能性が高い仕事です。そうした低い賃金で日本人も働かざるをえなくなる仕事です。

販売系の仕事はおおむね賃金が安いのは、初級販売員の場合に限ると、その仕事は”重力の世界”な仕事だからです。海外で生産された衣服をネットのみで販売している国内企業と競争して、店舗で販売して利益を上げる必要がある。”重力の世界”な仕事の1つの構図です。

近頃わかものにヤリダマにあがっている”ブラック企業”。たしかに本物のブラック企業もありますが、厳しい企業を”ブラック”とウワサしているのは実は、”重力の世界”に文句を言っている、と見立てると本質がより明確になるのだと思います。

”重力の世界”は為替水準の異なる国々が競争市場でフラット化したことによる経済現象なので、1企業の問題ではすでにありません。

そうした”重力の世界”のことを、各企業の”ブラック”の資質と決め付け誤解していると、なかなかイイ企業には巡り会えないと思いますヨ。入門編を通過すると、しあわせになれる企業はたくさんあるんです。でも、入門編という社会人での最初のワンステップの厳しさで挫折すると、”ブラック”なのだと勘違いしてしまう。”ブラック企業”の世間の眼差しをそのように私は見立てています。

”無国籍ジャングル”の仕事は、グローバル化した世界すべてを相手に競争していく仕事です。大勝ちしていく方々が選んでゆく仕事の世界です。テニスプレーヤーの錦織圭さんなどプロスポーツ選手なども含まれます。

「この仕事はグローバル化の世界の立ち位置でどこのポジションなのか?」ということをすこし考えてみる。

もし、”重力の世界”とわかったならば、そうではない仕事が選べないか?と考え調べてみることです!!!!(どの重力の世界のお仕事でも、いまの仕事がそうであってもスキルを上げていくことで、あなた自身はその世界でもかなり浮き上がります。)

2014年現在であれば、まだまだこうした考え方で仕事を選ぶ風潮はないので間に合いますが、徐々にこうした考え方が浸透していくと、ジャパンプレミアムな仕事に就職していくことが過当競争となって就職できないことになっていく。時流を読み人生に活かすために大切なことは、いつもなんであっても世間一般へ常識化する前の”人様とはちがった動き方”がポイントになります。

ところがこの近年でも、そしていまだに、教育の現場では、大量生産大量消費の社会向けの教育しかしていません。横並びがイイこととしています。各企業で働いているオジサンやオバサンたちもそんな程度です。新聞やニュースで見聞きしていても生活実感としてはわかっていません、たぶん。

だからほとんど動けません。当ブログのような論調はトッピな考え方にしか映らないからです。でももう20年以上も前から世の中は変わっているんです。そして、リストラされてしまった方々は1企業のセイにして後半の人生をくすぶらせていきます。話しをもどしますネ。

ニュートンのリンゴのように重力で自然に落ちていくような仕事なのか?ジャパンプレミアムな仕事なのか?といったことをザックリでいいと思います。こうした見立てをして仕事を考えてみることは、今後さらに大切になります。

なぜか?といえば、いくら必死に努力してみても、なにもあなたの生活が改善されない仕事というものがあるからです。

むしろ、努力の多寡と無関係に収入が下がり続けることがある。本書のような視点で観察していないと、その原因が何にあるかわからないまま一生を終わってしまうことにもなるのだと思います。いまの中高年にはこうした方々がかなり多いでしょう。

マスメディアは、”不景気”や”高齢化”のセイにするだけで終わり。

その仕事が”重力の世界”の仕事であるがゆえに、見返りを大きくしていくことはできない、ということが今後より一層顕著になっていくんです。

就職して早期に「こんはなずではなかった!」とお考えの方は、もしかしたらその職種そのものに問題があるからなのかもしれません。

就活生ならば、こうした考え方をしてみる習慣を身につけて、1つ1つの仕事をザックリ考えてみる。就職した仕事が、重力の世界な仕事だと、あなたがいくらガンバッテみても経済の法則で幸せでいられない、ということにもなる。

渡邉さんの見解どおり「確かに、この仕事はそうなっているナ・・」と思える部分も私にはもちろんあります。

たとえば、パイロットというお仕事は、昨今の新聞などでも人手不足な職種として取り上げられています。かつての花形の仕事です。「団塊世代のパイロットが大量に退職して不足しているし、操縦系の仕事が好きだからコレだ!」といってすぐに決めるのではなくって、いまの業界はどうなっていて、日本人のパイロットはなぜ少ないのかをしっかりと調べてみることです。

たぶん、あなたのご両親やご祖父母の世代のパイロットとは異なって、航空会社を渡り歩くことも視野にいれた就職になっていくのだとわたしは思います。途上国の格安給与(本人にとっては破格の給与でも先進国の仕事ではあまり魅力がない給与額)で満足できる、それでいて優秀な技術と流暢な国際語を話せるパイロットとも今既に、そして今後はさらに競うことになるからですヨ。

地代の安い(たとえばリゾート地に)住所へ変え住むことにするとラクラク生活が待っているのかもしれません。

サービスオペレーターというのは、パソコンなどで動作不良となった場合の対応をしている方のことです。本書にはなく、わたしが加えました。いまでは海外の日本語が話せるスタッフが空いた時間にバイトのような感覚で対応していることもあるのだとわたしは思っています。ただ、漠然とではなくって、実体験としての推察デス。

渡邉正裕さんはコールセンターの仕事や介護福祉士の仕事は重力の世界としています。わたしは、コールセンターでも日本独自の製品のコールセンターはジャパンプレミアムな仕事になると思います。その他のコールセンターの仕事でも日本語のマニュアル化では対応しきれないのは修理系のコールセンターです。生き残れます。

介護業界は、デリケートな部分があるので日本人が生き残ります。上級サービスをしていけるとさらに厚遇されて生き残れると考えます。

いまのサービスの半分以下程度のような介護サービスならば諸外国の方々が働き手となる可能性があります。低所得層の高齢介護の分野に該当します。介護ロボットはたぶん、好奇心も手伝って富裕層の高齢者がまず利用しだすでしょう。

渡邉正裕さんはいまはジャーナリストとして活躍されていますが、システムエンジニアの職歴があります。渡邉正裕さんはシステムプログラマーは重力の世界な仕事と位置づけています。上図には掲載していません。

プログラマーは、わたしはむしろ有望だとも感じています。たしかに、韓国や中国のエンジニアは日本のエンジニアよりもとってもハングリーで優秀です。

実際にわたしのかつての職場にも中国からの優秀なエンジニアがいました。いまの職場のテナントにもたぶんインドからと思われるエンジニアの方々が勤めています。

(秋葉原の販売員にも、こうしたインド系の販売員が働く姿を見かけるようになったのは数年前からのことです。ココ川口そごうさんのユニクロでもこの1年で中国からと思われる日本語がとってもうまくって、ついわたしが「日本人かと間違えた・・」という方が働かれています。)

海外から日本に来てエンジニアをするのではなく、賃金の安い外国の地で現地のエンジニアにプログラムを大量生産してもらうことも比較的カンタンです。いわゆるオフショア開発というものです。できあがったプログラムは日本人が作ろうと諸外国で作ろうと大差ありません。デジタルデータとはそうしたものです。

ネット環境があればメールを送信するようなイメージでプログラムが送られてくるからです。ただし、そうしたイイ部分だけでもないんです。文化の違いも大きなハードルですし、プログラム開発の世界では仕様が変更されることも当たり前にあります。せっかく作ったプログラムを当初の設計書から変更していくので、日本語でのやり取りが欠かせません。

職場で消極的であったり生産性が低い日本人が、これまでは、プログラム言語が扱えるから雇われていたという方々ならば、こうした諸外国のプログラマーに取って代わられる。そうしたことは起こるでしょうし、いますでにそうなっている。

では、プログラマーでは食っていけないのか?といえばそうではありません!!

ずっとそのままプログラマーでは食っていけなくなる可能性は高いとわたしも思います。

でも、優秀なプログラマーは短期間(3年くらいでなれるのが標準だと思いますヨ)でシステムエンジニアになるでしょうし、システムエンジニアはジャパンプレミアムなお仕事なので、日本語ネイティブに有利となるんです。設計仕様書を作成するシステムエンジニアは、国内の各企業の業務を日本語で理解しますし、打ち合わせでの顧客の会話からでるニュアンスを感じ取ることにも長けているからです。

すでに就職しているかたならば、「わたしのしごとって、”重力の世界”なの?えっ?」とならなくってもいいんですヨ。ならば、こういうことを身に付けていこう・・ということでシノゲルこともたくさんあるハズです。どのような職種であってもマネジメント、人を束ねたり管理していく能力があるとおおむねやっていけます!

すこしツッコんだお話しをすると、仕事のデキが悪い人ほど、マネジメントは向いています。その”悪さ”に気づいて改善した人というのが正しいのかもしれません。

でも、ほとんどの企業では、できのイイひとばかりが管理職になります。そしてひとを育てられない。自己啓発本などで”精神論”ばかりが多いのは、成功者自身がマネジメントの仕方を知らないからなのでしょう。

なぜ?仕事のデキが悪いとイイのか?

たくさん、イチイチつまずいてきた人だからこそ「ココでつまずいているのかもしれない・・」と気づけるからです。むつかしいことはありません。やさしい眼差しでひとを育てるとイイチームが育まれます。(わたしもデキの悪い方面の人間ですヨ)

元ヤンキーの社長だからこそ元ヤンキーの社員の気持ちが分かる、ということです。(実はとってもカンタンなあたりまえです)

(なぜ?ヤンキーに例えたかと言えばそれは、”80対20の法則”が企業にホボ確実に存在しているからです。企業の売上高の80%はその企業の優秀は社員20%のみで売り上げている、という法則がある。残りの優秀ではない80%の社員のマネジメントが必須なんです。ホボ80%は、できが悪い社員で占められているのだから。)

いまの日本の職場ではすぐにできてしまう方々が管理職にいることが多いんです。そうした人は部下(他人)のつまずきに気づけません。「なんで、できないんだろう?」と考えてみても、そのつまずく経験知がないのです。そうしたひとにとっては、非常にむつかしいのがマネジメントです。(こうしたことにスラ気づいていません)

日本の人事は、「この人は優秀だからできるハズ」という横並の考え方の典型です。そして結果、マネジメント能力の高い人が圧倒的に不足している。ホボ見かけたことが私にはありません。(言葉は悪いですが、ソコにつけこむスキが大アリです)

どのように今後スキルアップしていったらいいいのか?という視点で読んでみてもイイと思います!